燕メモ③
2日目はご来光を拝むため、燕岳へ向けて4:30に出発です。
ヘッドランプをつけながらの登山でしたが、段々辺りが明るくなってくるのが嬉しい。
といっても今日もガスが湧いていて、ご来光は拝めない可能性高し。
ふと見ると、斜面にコマクサがたくさん咲いています。斜面の先の先、登山道からは見えないところまで、ずっとコマクサが続いています。
そしてイルカ岩。ガスの中だとパンフレットなどで青空をバックに写っているものと、受ける感じが違う・・・。
30分もしないうちに燕岳頂上に到達です。
やはりご来光は拝めません。先行していたグループがさっさと下山してくるので、無理だろうなと思っていましたが、案の定です。
とりあえず写真を撮って、下山開始です。
さっきより断然明るくなっているので、ガスっているなりにも周りの景色が見えて楽しい。
可憐なコマクサもよく見えます。フロントの写真で見たシロコマクサを探しながら歩きましたが、見つけられず。シロコマクサはどこに咲いていたんだろうか。
燕山荘に戻ったら朝食の時間です。今日は頭痛も収まっているので、昨日の分も食べる気満々です。
朝食の内容はよく覚えてませんが、大きなお皿に何品もおかずが盛り付けられていて、どれも美味しかったことは確かです。
朝食が済んだら、あっという間に出発の時間。
雨が降っているので行動始めからカッパを着用です。テンション下がる・・・。
足元に気を付けつつ、花を眺めながらの下山でした。
ちなみにコマクサは燕山荘から燕岳に登る間に見られますが、燕山荘から下る登山道では見られません。
途中、合戦小屋の前辺りで晴れてきて、暑い!
合戦小屋で小休憩の時に、もう雨は降らないだろうとカッパを脱いだら、下山が進むにつれ雨が強くなってきました。
こんな天気の中でも、下山者も登山者もたくさんです。
若い人のグループや、学校の山岳部らしき人達がカッパも着ずに汗をかきかき上ってきます。
登り優先で登ってくる人達を待っていると、元気に登ってくる女の子たちの集団がありました。
「中学生くらいかな?」とツアー仲間と話していたら、聞きつけた女の子の一人が「中学生です!」と元気な返答。
小雨の中、汗だくなのに爽やか!生命力に満ちていてキラキラとして、若い女の子の集団が登山してるのっていいな!
登りの集団がひとまず引いたら、またせっせと登山道を下ります。
段差の大きい所を慎重に進んでいると、「追い越しでーす。」の声が。
反応して登山道を空けると、後ろからサクサクと下ってくる人がいます。
見れば、折り畳み傘をさして、足元は地下足袋。
あっという間に追い越し、瞬く間に見えなくなりました。「あの速さ、地下足袋からして、地元の人だよね。」とはツアー仲間の分析です。
その後は、先行する年配の方がメインのツアーが慎重に下っていたため、第2ベンチ以降は渋滞が発生しました。追い越させてくれないし・・・。後ろのグループは、あまりの渋滞ぶりにその様を写真に撮っている人もいる程。
「きっと土日は、こんな感じなんだよ。いきなり土日に行って渋滞でイライラするより、こんな経験もできて良かったって思おうよ。」とはツアー仲間の言です。
なんだかんだで中房温泉登山口に到着し、最終目的地は有明荘。
行きはマイクロバスで有明荘経由で登山口まで来ましたが、帰りは登山口から有明荘まで徒歩で移動です。
さんざん登山道を歩いていたので、舗装道路を歩くと、なんとなく違和感。
そしてやっと有明荘に着きました。
ふと有明荘の出入り口付近を見ると、既視感のある折り畳み傘と地下足袋が干してあります。
「あ、あれは、もしや、あの抜き去っていったおじさんのものでは・・・?」おじさんの目的地も有明荘であったか・・・。
有明荘で温泉に入って、昼食も。
お風呂の洗い場の数が少なかったですが、下山後の汗をさっぱり流せる良いお湯です。
昼食には「おすすめ」と書いてある山賊焼定食(1,000円)を美味しくいただきました。小鉢にデザートとしてフルーツがついているのが嬉しい。
にんにく醤油味というので臭いが心配でしたが、心配するほどではないと思いました。
温泉入って、昼食を食べて、出発時間まで時間があるので、売店をぶらぶら。
見ると、燕山荘Tシャツがかなりの種類揃っています。
種類が多いと選べないんだよ、と10分近く悩みに悩んで決定。
買ったのはメリノウールとポリエステルの混紡のTシャツです。
メリノウールは汗冷えしなくて臭わないというし、今後の登山で着るつもりです。
燕山荘オーナーお勧めのお饅頭も売ってました。荷物になるのを嫌がらず買っておけば良かったかもしれない。
有明荘からマイクロバスで穂高駅まで行き、新宿までの特急に乗って、今回の燕岳ツアーは終了です。