高尾山と599山の日記念

今日は高尾山に行ってきました。

毎月高尾山には登っているのですが、今日のテーマは、6号路を途中休憩せずに登って、山頂滞在5分以内、下山する1号路でも途中休憩入れないというもの。水分補給と飴やチョコの行動食は歩きながら、山頂でコンビニで購入した手巻き寿司を食べました。適宜休憩を入れた方が良いのは分かっているのですが、ロングコースを歩く際の練習のためと、下山後の予定の関係で途中休憩は入れないことにしました。

早い時間でも日曜だから登山者は思った以上にいました。6号路を登っていると、後ろから勢いよく追い越していく人がいますが、皆さんペース速すぎ。あれでは6号路の終わりの方に現れる階段でバテるだろうなと思っていたら、追い越していったあの人もこの人も階段の途中で何度も休憩を入れています。トレールランナーじゃないんだから、階段は急いで登っちゃダメなのですよ。

10時過ぎに高尾山口駅に着いて、今日のテーマのミッションも完了。駅前のイベントを見て回ります。高尾温泉極楽湯のタオルプレゼントがあったり、動物のはく製や昆虫を展示しているブースがあったり。高尾山応援基金のブースがあり、金額はいくらでもいいというので100円募金箱に入れたら、間伐材(?)のストラップを貰いました。いくつか種類があって、アブラチャンという植物のストラップにしました。アブラチャンって初めて聞きましたが、油分の多い木らしいです。

その後はTAKAO599で山の日記念のイベントに参加しました。大塚製薬のサンプリングのブースがあり、ポカリスエットゼリー1個とアミノバリュー2包が配布されていました。ゼリーもアミノバリューも次に行く山で、使おう。

TAKAO599に行ったのは10:30からの生物学者、池田清彦先生「不思議な生き物の話」の講演を聞くため。印象に残ったのはネアンデルタール人の話と、質問者からの回答。

驚いたのが、ネアンデルタール人と現生人類の祖は交雑していて、現生人類の遺伝子の中に数パーセント、ネアンデルタール人のDNAが残っているということ。現役の中高生時代の生物や社会の時間では、ネアンデルタール人は現生人類とつながりのない全く違う種だと教わっていたのに。ネアンデルタール人と現生人類の祖との交雑はだいぶ前に研究結果で明らかになったそうですが、ネアンデルタール人や現生人類のルーツに興味があるわけではない、特に文系の中高年の人は知らない人が結構いるのでは?科学って進歩しているんですね。

講演が終わって、講演者への質問タイムがありました。いきなり講演者に質問のある方、と言われても、なかなか良い質問って浮かばないもの。

そこに、勇気ある一人の女性が「ゴキちゃんはきれい好きだと聞いたのですが、本当ですか。」という質問を投げかけました。

池田先生「ゴキブリがきれい好きっていうのは本当。ゴキブリって食べられるんだよ。動きが早くて目立たない色の生物は、大体食べられるんだよ。マグロとか動き速いでしょ。そして色がきれいで動きがゆっくりな生物は危ないんだよ。色がきれいなのは警告色。ふぐは毒持ってるから、動き遅いでしょ。」

きれいで動きがゆっくりな生物は危ないというのは人間にも当てはまる、と冗談めかしに発言されてました。

そして、忘れてならないのがヒアリの話。人間がいるところでは見つかってもすぐ駆除してしまうから問題ないけれど、豊洲とかオリンピックのために確保されている用地など、人があまり立ち入らない土地に巣を作られてしまうと駆除が難しくなってしまう、それが恐ろしいとのこと。そうか、昆虫は人間の思惑など関係なく、自分たちが繁殖しやすい土地で勝手に繁殖してしまうもの。人間が手を付けずにいる土地に着々とヒアリが巣を作っているのを想像したら・・・、かなり恐ろしいです。