白馬①(鑓温泉まで)

8月上旬に白馬三山縦走ツアーに参加してきました。

一人参加でしたが、以前のツアーでご一緒した人が参加していたり、基本一人参加の人ばかりだったりしたので、ツアー中、不安になったり寂しくなったりすることは全くなし。

2日目、3日目は疲れ切って、もう白馬はこりごりと思いましたが、喉元過ぎれば熱さ忘れて、また行きたいと思い始めてます。これが山の魔力。

 

東京駅から新幹線に乗って2時間弱で長野駅に到着し、バスに乗り換え11時前に猿倉に到着。

猿倉荘から白馬鑓温泉小屋までが1日目の行程です。

猿倉荘でくつろいでいる人から「これから登るの?遅いよ!」と忠告されましたが、東京朝発の団体ツアーではこの時間になってしまうのです、というのは燕岳ツアーでも思ったな・・・。

小雨が降ったり止んだりだったので最初からカッパを着て出発。やはり最初からカッパを着ていると暑い・・・。

最初は普通の登山道。近場をハイキングしてきたらしきグループと何組かすれ違います。

道々、やたらと大きな葉っぱだけになったミズバショウが至る所にあります。ミヤマキンポウゲや黄緑色になったキヌガサソウも咲いています。黒っぽいエンレイソウの実やブルーベリーのような色合いのサンカヨウの実がなっていて、「食べられるのかな」とツアー仲間と話したり、まだまだ余裕があります。

休憩時間を除いて4時間30分の行程なので、サクサク進みます。ガスが湧いてて、天気が良ければ白馬三山が見えるはず場所で山が見えないのが残念でした。雨が強くなったり小雨になったりで、カッパの下も身に着けます。

登っていく途中で出会った下山者は2グループ。いずれも高齢者のグループでした。追い越しは単独行の男性2人。平日だったせいなのか、登るのに遅い時間だったからか、はたまた天気が悪かったせいか、行き会う登山者が少なかったです。

下山者が口々に「温泉良かったよ!」「温泉が待っているから頑張れ!」と言うので、鑓温泉への期待を膨らみます。

途中トラブルがあったりして行程が遅れたこともありましたが、温泉を目当てに登って行った先に待っていたのは・・・。

雪渓です。

 

杓子沢の雪渓を渡る前に、石がゴロゴロしているところで小休止。ネットで写真付きのルートを下調べしてましたが、ネットの写真より残雪多くないか、特に落石沢。

午後で雪渓が柔らかくなっていて、既に登山者が渡った跡がしっかりしているので、軽アイゼンはつけずに渡ることになりました。ストックの先端キャップをはずし、上流側にストックをつくようにしてトラバースしていきます。

引率している登山ツアースタッフが「知り合いが雪渓のクレバスに落ちて、未だに発見されてないから気を付けてね。」って、そんな怖がらせるような情報いりません・・・。

そんな中、ツアー仲間が次々と雪渓を渡っていきます。一人だったら引き返したくなるところも、ツアー仲間が進んでいくのを見て、自分の勇気に変えられるのが登山ツアーの良いところ。若干、へっぴり腰になりながらも渡り切りました。

紅がらがまかれた登りは、夕方になって気温も下がり雪が固まってきたので、念のため軽アイゼンを装着して登りました。

結局、一つ終わったら、またすぐに現れ、またしばらく行くと現れ、という感じで4つ(5つ?)小さな雪渓をトラバースし、紅がらがまかれた雪渓を一つ登りました。

今年は残雪が多くて鑓温泉小屋のオープンが遅れただけあって、雪渓も去年より断然残っている状態だったようです。

雪渓が終わると、後は雪のない登山道を登ります。見上げると白馬鑓温泉小屋が見えて、硫黄のにおいが漂ってきます。もう少し!

やっと白馬鑓温泉小屋です。もう17時を回ってました。

右を見れば浸かっているいる人がいない足湯が見えます。前方には噂の露天風呂が。

早く温泉入りたい!と本日最後の気力を振り絞って登りました。おそらくほとんどのツアー仲間も同じ気持ちだったはず!