白馬②(鑓温泉小屋)

8月上旬、白馬三山縦走1日目の宿泊先は、白馬鑓温泉小屋。

残雪が多くてオープンが遅れたとか、天候不順でヘリが飛ばず食材が不足するとか、やっとヘリが飛んで食材が確保されたとか、行く前から不安一杯だった白馬鑓温泉小屋。

さすがに17時を回っていたので、他の登山者はかなり前に到着済みで、ゆったりくつろいでいました。

屋根がある屋外にカッパを干し、見ると、水の代わりにチョロチョロと温泉水が流れています。これで洗って大丈夫だろうかと心配になりつつ、泥だらけの靴をサッと洗って、部屋にGO。

2段式の小屋で、上段は同じツアーの男性陣、下段は女性陣。通路を挟んだ反対側は関西弁の女性の団体が既に入ってました。今回の小屋の就寝場所もそんなにキツキツではなく、いい感じ。

夕食前に身支度整え、目指すは温泉。露天風呂は混浴で、水着を着て入る女性もいるそうですが、ツアー仲間の女性は誰も露天風呂に入りませんでした。時間帯によっては露天風呂も女性専用になりますが、そこまでして入る気力は既になし。

女性専用内風呂は屋根付きで囲いで覆われた簡易なもの。脱衣所からすぐお風呂で、もちろん洗い場はありません。もっと小さい浴槽かと思っていたら、女性4人が入っても余裕がありました。源泉かけ流しのお風呂です。「いいお湯!」「こんな山の上で温泉に入れるなんて贅沢だね。」と言いながら、ゆったりお風呂に浸かりました。

お風呂が終われば夕食です。

ヘリコプターが飛ばなかったらカレーだけ、ライスは無いと言われてました。が、無事ヘリが前日に飛んで確保された食材で提供された夕食は、半熟スクランブルエッグがのったハヤシライス、お味噌汁、ブロッコリーやプチトマトなどの野菜やカットフルーツ(オレンジ)、コロッケ(メンチカツかと記憶していたのですが、ツアー仲間多数がにコロッケだったというので、コロッケということにしておきます。)などでした。

どれも美味しい!コロッケはサクサク、お味噌汁は五臓六腑にしみわたり、ハヤシライスは明日への活力を養ってくれます。生のフルーツが出てくるとは思わなかったので、これも嬉しいポイント。満足の夕食でした。

明日の行程が長いので、夕食が済んだら明日の準備が終えて、さっさと就寝です。ガスが出ていて夕陽もきれいに見えず、満天の星空も望めそうにないし、明日は5:30朝食、6:30出発予定ですから。向かいの関西弁女性グループは既に就寝しています。きと私たちより出発が早いのでしょう。さっき夕飯を食べ終えたと思ったら、明日のお弁当を小屋のスタッフさんが届けに来ました。行動食多めに持ってきたので注文はしませんでしたが、幕の内弁当だそう。

さあ、寝ようと思うのですが、鑓温泉小屋の敷布団は薄くて背や腰が痛い・・・。枕は高くて違和感があります。うつらうつらして寝ては覚めてを繰り返し、午前1時ごろでしょうか、半袖で寝ていると寒くなってきました。それに用をたしたい気もする。

足元の棚に吊るしていたカッパの上を羽織り、ヘッドランプの明かりが漏れないように手で押さえてソロソロと出ていきます。鑓温泉小屋のお手洗いは小屋の外にあります。簡易水洗で、息を止めたくなる、進んで使いたくないお手洗い。

お手洗い使いたくないと重い気持ちを抱えながら小屋の外に出ると、夜空に星がいっぱい。寝ぼけまなこで見ても、すごい!到着時や就寝前はガスがかかっていたので、こんな星空を見られるとは思いませんでした。これは小屋の中にお手洗いがあったら、気づかずにいたもの。小屋の外にお手洗いがあるのは不便ですが、思いもかけず満天の星空を拝めて嬉しい。

4時には向かいのグループが出発に向けて起きだしたので、釣られてこちらも起床。まだ夜明け前ですが、ほのぼのと明るい。支度を整えていると、小屋の窓からご来光が見えました。窓が開き、「外に行かなくても、ここからご来光見られて便利だね。」とツアー仲間と盛り上がりました。

朝食をもりもり食べて、済んだら集合して準備体操。出発前から青空で、周囲の山がきれいに見えます。

登山日和になりそうな2日目、6:30前に出発です。