岩山

岩稜系の山のトレーニングツアー第3回目は、栃木県鹿沼市の岩山でした。

東京から鹿沼市のまちの駅まで休憩なしで、バスで約2時間。まちの駅で登山前のトイレ休憩です。下山後もまちの駅に寄りますが、帰りの時間には売り切れてしまうものもあるとのことで、登山前に買い物を済ませます。

まちの駅の物産館にはコロッケや焼きそば、クッキー、野菜や加工品などたくさん。紫ダイコン1本100円と1/4カットの紫キャベツ70円を購入しました。鹿沼では紫色の野菜を栽培するのが流行っているのだろうか。他にも里芋やトマトなど色々な野菜がお安く売られてましたが、荷物になるのでダイコンとキャベツで我慢です。

まちの駅での休憩が終わったら、バスにまた乗り込み、5分ほどで登山口近くに到着です。すぐ近くには保育園があります。こんな町中に岩場が多い山があるのにまず驚き。山の方を見ると、木がうっそうと生えていて、木製(?)の鳥居が見えます。遠目にはそんなに岩が多そうな山には見えません。

登山開始前にいつもは準備運動をするのですが、今回は準備運動の前に簡易チェストハーネスを装着します。ああ、もうチェストハーネスの付け方を忘れている・・・。前回ツアー終了時には、ネットで簡易チェストハーネスの付け方を検索して復習しようと思っていたのをすっかり忘れていました。喉元過ぎれば熱さ忘れる・・・。今回初参加の人たちがいたので、それに交じって何とか装着完了です。

岩山ハイキングコースを入って、程なくして三番岩に到着。今回はここの岩場にロープを張って、簡易チェストハーネスとカラビナを使った岩登り練習です。登山開始前に簡易チェストハーネスを装着した理由が分かりました。

順番に岩場を登っていきますが、20人以上もいる大所帯なので、登る前、登った後に待ち時間が出来ます。待っている間は、前の人が登っているのを見てイメージトレーニングをします。が、実際自分が登る番になると、イメージトレーニングはどこへやら、登るのに必死になってしまいます。カラビナのかけ替えは、ロープから外しにくい、外したら外したで今度は次のロープにかけにくい。前回カラビナの掛け替え時は、片手で掛け替えを行って、もう片方の手は岩をつかむと教わりましたが、ついつい片手でロープを持って動かないように押さえておいて、もう片方の手で掛け替えをしてしまう。はっ、しまった!こういう簡単な場所で体に染み込ませておかないとならないのに。簡易チェストハーネスの装着に加えて、カラビナの扱いの復習項目の一つに入れておいた方がいいな。

ロープを張った岩場を登り終えたら、後の人たちが登ってくるのを待ちます。見ると、展望が良さそうな岩の上にベンチが設置してあります。あれは座ってもグラついたりしないのだろうか。個人で来ているわけではないので見るだけにしましたが、気になるベンチでした。

登り終わっても延々と岩場が続きます。カラビナと簡易チェストハーネスを使った登りは三番岩の最初の部分だけでしたが、狭い岩と岩の間を抜けたり、手足を使って岩を登ったり降りたり、鉄梯子を登ったり。一人が登り終わったら次の人が行くというふうに、間隔をあけて岩場の登り降りをしていると、あれ、前の人はどこへ行った?となることも。多分こっちだよねと進むと、良かった、前の人が見えました。

鎖が下がっている箇所に来て、ここに左足をかけて、次に右足はここ、と前の人の登りを見て覚えます。が、脚の長さが違うので、右足が届かない。右足が届いたものの、うまく足を置いていないので脚の力で体を押し上げることが出来ません。両手で鎖を握りしめ、腕の力で力任せに身体を引き上げてしまう。もっと足の置き方をちゃんとしなきゃ。

岩場の下りは、お尻を落として滑って下ってはいけないということで、後ろ向きで降ります。右足を置くときは、右の肩越しに足場を確認、左足の場合は左肩越しに。下る前に「肩越しに見る」と唱えていたのに、実際下る段になると右わきの下から右の足場を探してしまう。首コリがひどいからか、肩越しに見るのが結構やりにくい・・・。

岩場を登り降りして、岩山の頂上に到着。総勢20数名のツアーなので、頂上は混雑です。鹿沼岩山は一番岩から三番岩まで、3つのピークがある山ですが、一番岩が一番高く、標高328m。山頂の岩に「栃木百名山 岩山」というプレートがつけられています。このプレートの文字、印刷ではなく、黒いテープ状のものを貼り付けているのが気になる・・・。すぐそばに視界を遮るものがないので、標高が低いわりに山頂は展望がききます。遠くに筑波山が見えました。

一番岩で眺望を楽しんだら下山開始です。今回のコースでは猿岩(滑落事故が起きた難所らしい)には行かず、二のタルミから普通の登山道を下っていきます。落ち葉がたくさん積もっていて滑りやすく、さらに黄色い土が滑りやすい。滑ってウェアを汚したくない一心で慎重に歩きます。といっても登りはほぼ岩場続きだったので、普通の登山道の歩きやすいこと!

よそ様のお墓や民家の脇を抜けて下山終了です。登りの時の登山口とは別の場所に下りてきました。登りに使った登山口は保育園のそばで町がごく近かったのですが、下りた先は民家がポツリポツリとあるのどかな田園風景が広がっていました。

バスに乗って、行きにも寄った町の駅へ。町の駅には、朝みた焼きそばは既に売り切れ。野菜は量は減っていましたが、まだ在庫有り。紫キャベツは無くなっていたようなので、朝買っておいて良かった。

鹿沼市の岩山は、標高は低いので大したことがない山なのではと思ったいたら、大間違いでした。岩登りのゲレンデと言われている山らしく、岩場が好きな人には手軽に楽しめる山だと思います。さて、次回のツアーも頑張ろう。気温が低いと足先が冷えてかじかみ、岩を登るときに足先に力が入りづらかったので、何か対策を練らねば。