湖森館と古賀志山

1泊2日岩場練習ツアーの1日目行程が終わり、宿泊先は宇都宮の湖森館。暗闇の中に突然現れた建物です。

到着して割り振られた部屋は、2Fの和室。3人1部屋です。2Fに行くには階段で、エレベーターはありません。部屋は普通の旅館と同じような作りですが、布団は宿泊者が敷きます。浴衣、タオル、歯ブラシ・歯磨き粉あり。各部屋に洗面台はありますが、トイレは共同。共同の流しに給湯器あり。飲み物の自動販売機はありますが、食べ物は売っていないようです。サイクリングターミナルというだけあって、自転車レースのパネル等が1階ロビー横、談話スペースに展示されてます。

宿に着いての一番の楽しみは何といっても食事です。サーモンの刺身、がんもどき、卵とじなど贅沢さはないけれど、美味しい。嬉しかったのは、餃子が出てきたこと。宇都宮なら餃子を食べたいと思っていたのです。宿の人は良く分かってらっしゃる。

湖森館の浴場は大・小の二つ。この日の宿泊者は我々登山ツアーのみで、ツアー参加者に女性が多かったせいか、大きい方の浴場が女性用になっていました。大きいと言ってもホテルや温浴施設の大浴場のような大きさではありませんが、狭いというほどでもありません。登山の後にお風呂に入れるだけで有難い。

お風呂でさっぱりしたら、後はふかふかの布団で寝るだけ。明日に備えて早めに就寝です。

2日目、朝食は7時。食事の準備が出来たら館内放送でお知らせがあります。メニューはサバの味噌煮、きんぴらごぼう、里芋の煮っころがしなど。

古賀志山への出発は7:45です。湖森館の前で準備体操が終わったら、赤川ダムの横を通って古賀志山登山口まで歩いていきます。赤川ダムではのんびりとカモが数羽浮かんでいました。

登山口に着いたら、あら大変。工事中の看板があり、中に入れないように封鎖されていました。古賀志山は主に北コース、南コースというハイキングコースがありますが、そのどれでもないルートで今回は登る予定にしていたそうです。半月前に登山講師陣が下見に来たときに使った入り口が、目の前で封鎖されて容易に入れないようになっています。そんななか、どうにかこうにかして予定していたルートにたどり着きました。少し離れたところでは、工事関係者が数人おり、「工事しているそばなんだから入っちゃだめだよ。」と言われるかと気になりましたが、特におとがめなし。良かった。

さあ、登山開始です。古賀志山で岩場の練習といっても、スケジュール的に山頂に行くことは難しいとのこと。山頂に立って達成感を味わうより、岩場の練習をみっちりとおこなういうことらしいです。

というわけで、ひたすら岩場を登りました。二日続けての岩場練習だと前日の感覚がからだに残っていて、登るのがラク!毎月1回岩場練習を続けてますが、1か月に1回だと前回の練習で習得した感覚が、次の回では鈍ってしまってる感じがしていました。離れた場所にある別々の山を1泊までして登らなくてもと思っていましたが、なるほど、こういう効果が考えられているんですね。

岩場の練習は続きます。登り終わったさきに、総勢20名(+2名)がひとところで待つことが出来るスペースはありません。そのため順繰りにさらに上へと登り、ツアー参加者全員が登り終わるのをテン、テン、テンと登山道に散らばって待ちます。天気が良く無風の日で、のんびり待っているのも日向ぼっこ気分です。

カラビナ、簡易チェストハーネスを使った岩場練習は終わり、お昼の時間が近づいてきました。登山道を上り下りしますが、全員が食事をとれるようなスペースがありません。旅行案内の2日目の行程に展望台とあったので、その展望台で昼食でしょうか。と思っていたら、少し開けた杉林の中で昼食休憩になりました。結局、帰りの時間の関係で展望台や古賀志山山頂には行けず、昼食後下山することに。前日の大小山が標高のわりに展望が良かったので、古賀志山の山頂からの眺めはどうだったのだろうと気になります。

下山して湖森館そばの駐車場まで戻り、鹿沼ニューサンピアの温泉へ。ここの温浴施設には加温していない源泉をひいた、ぬるめのお風呂がありました。近所の常連さんらしき年配グループが、このぬるめのお風呂に世間話をしながら気持ちよさそうに入っていましたね。

温泉で汗を流して、帰路につき、今回の登山ツアーは終了です。関係ないけど、帰路途中のサービスエリアで買った菊水堂のポテトチップス、美味しい。