陽だまりハイクの(はずだった)浅間嶺②

単独行の時の昼食休憩はいつもサッと。10分ほど休憩したら下山開始です。目指すは払沢の滝入り口バス停。浅間嶺展望台から下る道は、ぬかるんでいて滑りやすく歩きにくい。

まもなく着いた、まばらに広葉樹の生えた場所は、一面落ち葉だらけ。明るく広く開けたハイキングコースは春や秋は気持ちがよさそうです。冬も気持ちいいですが、足元が相変わらずぬかるんで滑ります。浅間坂方面からの登山道はこんなに落ち葉は無かったなと思いながら、滑らないように気を付けながら急いで歩いていきます。

カタクリ群生地の表示を過ぎ、道は段々、大小の石交じりになってきます。今まで歩いてきた登山道と様子が違ってきました。ふと見ると右手は沢になっているようです。沢沿いだから石が多い道なのかもしれません。石で作られた階段を下り続けます。

沢は水が流れている部分と流れていない部分がありました。そして、徐々に水量が増えてくると取水の管が走っていました。一部の管からは水を外に流しているものもあり、そばを通った人が汲んでもいいということ?コップやひしゃくが置いてなかったので、汲んでいい水というわけでもないのかも。

ここからすぐ近くにあるのが、「そば処みちこ(お代官休息所跡 峠の茶屋チェーン みちこ)」です。大きな水車のある古民家風の建物で、竹で編んだ垣根が懐かしい感じ。木の門はぴったり閉じていて、12~3月はやっていないようです。雰囲気が良さそうなので、次の機会に寄ってみたい感じ。検索してみると山中の蕎麦屋として有名なところらしい。わざわざここのお蕎麦を目当てに来る人もいるとか。店の前に自転車スタンドが設置されてましたが、ここまで自転車で来る人がいるということでしょうか。

登山道を歩き続けると大山祇神社と記された鳥居があり、ここから舗装道路に入ります。舗装道路の他に、林の中を走るハイキングコースのような道がありましたが、どこに繋がっているか表示がありません。払沢の滝入り口バス停の道標は舗装道路の方を指しています。時間があればハイキングコースらしき道を行ってみる余裕もありますが、このとき14:13。冒険は捨て、確実に払沢の滝入り口バス停に行く舗装道路を選ぶことに。

舗装道路に出ると、向こうに奥多摩の山々が見えます。舗装道路なので自動車や自転車で来て、遠景の山々を眺めている人たちがいました。

うねうねとした下りの舗装道路は続く、続く、続く。下りても下りても下りきった先が一向に見えません。途中、道路わきに公衆トイレが設置されていて、ハイキングコースとして整備されているのが分かります。ですが夏にこの舗装道路を延々と歩いていたら、熱中症になるのでは?

と思っていると、畑と民家の間の未舗装の道になったり。小さな梵鐘が釣られた、金属製の扉に象のマークが描かれた小さな建物があったり。多少の変化はあり。

さらに歩いていい加減、下り続きで脚が疲れたと思っていたら、「払沢の滝」の表示が。駐車場で車を誘導している係員がいて、公衆トイレもあります。今の時期、払沢の滝冬まつりが開催されていています。日によっては結氷している滝が見られますが、土曜・日曜と気温が高く、滝は凍らず普通に流れている状況。

払沢の滝を見に行くか、いや凍っていない滝を見てもと迷う、このとき時刻は14:59。急げば払沢の滝入り口バス停15:08発のバスに乗れる時刻です。春に行った払沢の滝に向かうハイキングコースでは、スライスしたプロセスチーズを店先で燻製し、スモークチーズ(確か100円)として売っているお店がありました。出来立てのスモークチーズ、今日もお店がやっているかなと心惹かれます。

が、足裏が痛くなってきたので、払沢の滝は諦めよう。急いでバス停に向かう途中、四季の里という建物が気になりました。地元食材を使ったお食事処らしいですが、「本日は閉店しました」という札が入り口に掲げられています。14時がラストオーダーで、昼時だけ営業しているようです。檜原村特産こんにゃくいもで作った刺身こんにゃく(美味しい!)やじゃがいもアイスも食べられるようで、次回ここに寄るのも良さそうです。

無事、15:08発のバスに乗れました。15:30武蔵五日市駅前に到着し、15:55発ホリデー快速あきがわに乗って帰路につきます。陽だまりハイクの予定が、汗だくハイクになってしまった浅間嶺ハイクは終了。あ、ちとせ屋(払沢の滝入り口バス停近く)で豆腐と油揚げ買うの忘れた!