頚椎症はMRI撮影もつらい

頚椎症による痛みが強い状態が続いています。3年前から頚椎症でお世話になっているクリニックの先生から勧められて、患部のMRI撮影をしてみることにしました。

勧められた理由は、わたしがネットの情報に踊らされないようにするため。

ネットで調べたら、首だけでなく肩甲骨や背中の痛み、腕の痺れと痛みが身体の左右片側だけに出るのは頚椎症性神経根症、身体の左右両側に症状が出るのは頸椎椎間板ヘルニアとありました。

が、クリニックの先生によると、頸椎椎間板ヘルニアも片側だけに症状が出る。両側に症状が出るのは重症になった場合。片側の症状だからヘルニアではないというわけではない、ということです。

ある有名な整形外科クリニックの理学療法士(1年前に頚椎症軽減のため通っていたクリニック。ですが理学療法士から教わる運動にはかばかしい効果がなくて通うのをやめました。)の説明では、頸椎椎間板ヘルニアは両側に症状が出るので、片側だけの症状の場合は頚椎症性神経根症とのこと。理学療法士もネットの情報と同じことを言っていたわけです。医療に携わる者といっても、医師でない人は知識が中途半端な人もいるということですね。

そんな経緯があり、ネット情報に振り回されるより、きちんとMRIで撮影した結果をもとに診断した方がいいということになりました。

通っているクリニックにMRIの設備はないので、近隣のMRIを置いているクリニックに予約を取り、予約時間にクリニックへ。

行ったクリニックは東京駅のそば。ビルのテナントとして数フロアを借りているのか、外見からはこんなところにMRIが何台も置いてあるクリニックがあるようには見えません。外に看板が掲げられているものの、本当にここか?と疑問をもちつつ、エレベーターで2階の受付へ。普通の雑居ビル風の建物なので、エレベーターの速度があまり早くありません。入居しているビルの外観もそうですが、診療にあまり関係ない部分は削ぎ落し、院内の設備を充実させようというクリニックの方針なのかな。

受付に到着すると、他のクリニックからMRI撮影のために来院したらしき人々がたくさん。受付で問診票をもらい、医師の問診を受けて、来院後10分もしないうちにMRI撮影のフロアへ。一緒のエレベーターに乗っている受診者が、それぞれ自分が撮影してもらう階で降りていきます。MRIが数フロアにそれぞれ設置されてるんですね。(帰宅後ホームページをみたら、MRIだけで8台設置されているとありました。)

撮影フロアについたら検査着に着替えて、さっそく撮影です。MRIは今まで脚のケガで2回撮影したことがあります。閉所恐怖症ではないので怖くないし、耳栓して横たわっていればいいだけ。慣れたものです。

「何かあったら押してください。」と撮影スタッフさんにブザーを渡され、耳栓ではなくヘッドホンを装着して、寝台に横たわります。撮影時間は20分ほどとのこと。首の撮影なので、頭や首を動かすのはもちろん、口を開け閉めするのも画像がブレてしまうので禁止です。

寝台がスーッと機器の中に入っていきます。撮影が開始され、最初は何ともありませんでした。が、1分過ぎたくらいでしょうか。患部の首が、背中が、腕が、痛い!

それでも撮影が始まってそんなに時間はたっていないので、我慢しなきゃ。我慢している間にもどんどん首、背中、腕の痛みが強くなってきます。我慢しましたが3分もしないうちに耐えられなくなり、ブザーを押してしまいました。

撮影スタッフさんの「どうしました?」という声がMRI内で聞こえてき、症状を伝えて一旦撮影は中断です。撮影中の痛みに対処するため、頭から肩にかけて薄いクッションのようなものを敷いてもらいました。横たわって寝心地を試してみると、やはり痛みはあります。が、先ほどの何も敷いていない寝台よりはマシです。寝台からあまり身体が離れた状態にしてしまうと、今度は撮影に支障をきたしてしまうというので、薄い敷物を追加した状態で撮影再開になりました。

撮影が再開されると、やはり患部とその放散痛で、痛い。ふだん自宅で寝ているときはそれ程痛みは強くならないし、痛みがある場合は体勢を変えて痛みに対処することができます。MRIの寝台の材質は、普通の寝具より身体へのあたりが強いのか。それとも体勢を変えられないというのは、身体にとってしんどいものなのか。

「あと7分です。」撮影スタッフさんの声が聞こえてきます。薄い敷物を敷いたので、痛みは最初より軽減しています。痛みに関する感覚が麻痺してきたのか、痛みに対処する化学物質が体内で生成され始めたのか、あと7分耐えられそうです。

「撮影終了です。」の声で、やっと身体を動かせました。MRI内で、頭の中でずっと時間をカウントしていましたが、長かった。

撮影終了後、撮影スタッフさんに、頚椎症の人は横たわった状態での撮影は首に負担がかかってきついのでないか、と疑問をぶつけてみました。スタッフさんによると、「頚椎症でも平気な人はいますし、痛みが強く出てしまう人は休み休み時間をかけて撮影します。」痛みが出なくて、平気な人もいるのか・・・。

撮影後は、身支度を整えて、再び受付に向かいます。撮影した画像は10~20分の待ち時間で持ち帰れるようになりますが、このクリニックの医師によるMRI画像の所見が、いま通っているクリニックに郵便で1週間後くらいに届くよう手配されるといいます。一方、画像と所見を一緒に宅配便で送る場合は別途650円料金がかかって、4~5日で通っているクリニックに届くように手配されるとのこと。GW前に結果を知りたいので、宅配便で送ってもらうことに。お会計は8,220円でした。

深く考えずMRI撮影に臨みましたが、機器の寝台に横たわるだけで耐えがたい痛みがおそうとは思いもよりませんでした。はやく頚椎症の症状が軽快するのを待つのみです。(過去の経験からすると、3か月ぐらいで相当程度痛みが軽減しますが、3か月は長いなぁ。)