目撃情報
クマの出る山の登山口にあるもの、それは熊目撃情報。
3月に行った川苔山の川乗橋ゲートにも掲示してあったし、6月上旬に行った大塚山(御岳山~古里)の分岐にも掲示してありました。
今までクマに遭遇したことはありませんが、一人で歩いている時に熊目撃情報を目にすると、必要以上に熊鈴をリンリン鳴らすようにしてしまいます。
熊に襲われたらしい頭から血を流している人を、川乗橋付近で見かけたという知人の話しもありますし。用心にこしたことはありません。
単独行の際には「熊に気をつけなきゃ」と緊張させる熊目撃情報ですが、先週行ってきた八ヶ岳の美濃戸にも掲示されていました。場所は美濃戸口から少し歩いた、やまのこ村の壁面だったでしょうか。
文面は淡々としていました。
「熊目撃情報」
「〇月〇日、爆裂火口に熊が転落しました」
・・・・。
なに?
硫黄岳の爆裂火口にクマが転落した?
この目撃情報、クマが出るから気をつけてねということなのか、野生動物のクマでも爆裂火口に転落することがあるから人間はもっと気をつけてねということなのか、良く分かりません。が、クマが転落した瞬間をどこで目撃したのか、気になる・・・。
硫黄岳の爆裂火口が見える遠方のどこかの登山道から、「あっ、クマがいる!」と思って見ていたらクマが足を滑らせて爆裂火口に転落していくところを見たのでしょうか?
それとも、クマが人間の気配を感じて急いで逃げていく際に誤って転落していく姿を、硫黄岳に登って行く登山者が登頂途中で目撃した、とか?
爆裂火口に転落して、さぞあせったことだろうとクマの気持ちを考えると・・・、かわいそうですが、どんな状況だったのかという好奇心の方が勝ってしまいます。
天候不良で硫黄岳には登れませんでしたが、他の場所から爆裂火口を見て、(あそこをクマが転落していったのか・・・。)と感慨深い八ヶ岳ツアーでした。