白馬⑤(栂池山荘まで)

8月上旬白馬三山縦走3日目は白馬山荘から白馬岳に登って、小蓮華山、白馬大池白馬乗鞍岳、栂池山荘までの行程です。休憩時間を除いた歩行時間は5時間30分の予定。3日目はたいしたことないよ、と事前に聞いていましたが、結構きつかった・・・。

 

3日目の朝は前日の高山病の症状もひいて、無事朝食を食べられました。めかぶの小さなパックが気圧でパンパンになっていましたね。美味しい朝食でした。今日は元気に行動できそうです。

朝食済ませて、出発前に売店でポカリスエットを購入。1本500円也。山の上まで運んでくるのだから値段はしょうがないとしても、ドローンで山荘まで配送できるようになったら、もう少し値下げされるかな?

 6時集合で準備体操をして、すぐ近くの白馬岳に向け出発。6:20には山頂に登頂です。雲海がすごい。「あれが槍だよ。」と言われ、見ると遠くにあの特徴のあるとんがった形が見えます。とりあえず撮っとかねばと写真を撮りましたが、肉眼で見るより、写真に撮ったものが不鮮明になってしまうのは何故だろう。(カメラの機能が低いゆえか?)

白馬岳を下山して三国境に向かう途中、大雪渓が見え、登っている人も点々と見えます。3日目は天気が良くて、下りということもあり、和やかに歩が進みます。ザレてる道も通りますが、コマクサがたくさん生えているところにさしかかって喜んだり、「ここが三国境かー」などと言ったりして、休憩も何度かとって、8:20頃、小蓮華山に到着。この山も大小の岩、石だらけ。前方には白馬大池が良く見えます。振り返ると、朝イチで登った白馬岳が見えます。今朝登ったばかりなのに、何だか既に懐かしい感じ。

小休憩終わって、またひたすら下り。

ザレている道を下っているとき、後ろの同じツアーのおじさんが何やらぶつぶつ言っているのが聞こえます。

「・・・のためー。二つ積んでは母のためー。」

ここ、賽の河原じゃないから・・・。口ずさみたくなる気持ちは分かりますけどね。

そんな下り道の中、何度も女子高生の集団に行き会います。同じシャツを着ているので、同じ学校(女子高)の山岳部が何グループかに分かれて行動している模様。元気があって爽やかで、山で見る若い女の子はいいな!彼女たちからいつも元気をもらってしまう!

白馬大池が近づいてくると、登山道の両側にお花畑が続いてきます。チングルマハクサンイチゲタテヤマリンドウにイワカガミなどの花が咲き乱れています。「ここ良いね~」などと言ってなだらかな道を下り、10:45頃に白馬大池山荘前に到着です。

ここで昼食を取ることになりましたが、行動食がまだまだ残っているので食堂には入らず、外で行動食を食べます。ツアー仲間は何人か山荘の食堂で昼食をとったようです。外で行動食を食べていると、日差しが強い。日影が欲しいと思って探しても、建物のなか以外、日影はありません。暑い!

お手洗いは募金式。使用料を明示するのではなく、利用者のお気持ちでということらしい。

昼食後は白馬乗鞍岳に向けて出発です。池沿いの大きな岩ばかりのところを進みます。池を見ると、イモリがたくさん。乗鞍岳から下りてくる人が口々に、「雷鳥がいたよ!ちっとも動かないから、きっと見られるよ!」というので、期待が膨らんでしまいます。雷鳥上野動物園でしか見たことありません。雷鳥見たい!

ですが延々と続く岩場。いつまでこの岩場は続くんだ、と思いながら歩を進めていくと、12時過ぎに乗鞍岳頂上に到着。

岩の上に鳥がいるけど、あれが雷鳥だろうか?でも誰も何も言わないし、雷鳥ではない別の鳥だろうか?結局、岩の上の鳥は何か分からず、小休憩を取ったらすぐに出発です。というのも、雲行きがどんどん怪しくなっています。白馬大池付近までのピーカンの天気はどこへ行ったのだ?

乗鞍岳を下っていくと、目の前に雪田が!2日目も思いもかけず雪田が現れ動揺しましたが、3日目にも雪田があったとは。確かに山と高原地図にも記載がありましたが、雪田上に霧がたっていて、どこまで続いているの見えず、こんなに大きいものとは予想していませんでした・・・。

見ると雪田を前にして、渡るか渡るまいか躊躇しているグループがいます。そりゃ、霧で前方が見えなくなっていて、渡っている人も渡って来る人も見えないのですから、ためらうのも当然でしょう。

そんな雪田をわれわれ登山ツアーグループは、軽アイゼンをつけずに下っていくことになりました。シャクッ、シャクッ、シャクッと靴の下で雪の音がします。団体ツアーが何事も無いかのように雪田を下っていくのを見て、雪田を前に躊躇していたグループも続いてきます。あの人たち(中高年団体ツアー)ができるなら、自分たちも大丈夫だよねと勇気を得たのだろうか?

雪田が終わった!と思っても、岩場は続く。下りが長い。膝にくる。相変わらず霧が出ていて、どこまでこの岩場が続くのか分かりません。ついでに雨が降ってきて、カッパを着たり、雨脚が弱まってカッパを脱いだり。

もう少し行けば木道があるから、と励まされても、なかなか木道に着きません。着いた!と思って喜んでいると、しばらく行って木道終了。えっ、栂池山荘付近まで木道が続いているのではないの?ぬか喜びであった・・・。

相変わらずのゴロゴロ道。いい加減終わってくれと何度思った事か。15時過ぎ、やっとやっと栂池山荘に到着。3日目の宿はここです!

やれやれと思ってふと周りを見ると、岩場で追い越され、追い越しを何度も繰り返した若者グループがいます。わあ、よくお会いしますね。お互いお疲れ様です!