白馬⑦(栂池自然園、さるなしソフト、からセン)

8月上旬白馬三山縦走ツアー4日目は、朝から栂池自然園の散策です。

といってもゆっくり散策ではなく、往復3時間30分かかるという大雪渓が見える展望湿原までの行程を、3時間で行って帰ってきて、さるなしソフトクリームを食べる時間を確保し、最終的な帰りの準備もしなければなりません。さるなしソフトとは?さるなしという果実を使った栂池山荘限定のソフトクリームで、大人気らしく、前日に山荘に着いた15時過ぎには売り切れでした。急がなきゃ!

急ぐといっても昨日登った小蓮華山を眺め、花や風穴、銀命水も見て、写真もたくさん撮りました。大雪渓を見ることだけが目的ではありません。まだ8時過ぎで、花々が朝露に濡れた姿も日中の風情と異なり、美しい。道々、ツアー仲間とたくさんの花々に感激し、風穴の涼しさを楽しみ、何て良い所だろうとしみじみ思いました。栂池自然園、おすすめです。ニッコウキスゲが見たかったので、ここで見られて満足度高し。

思わぬ花と出会いも。展望湿原に急ぐ途中、一人の青年が身を低くして、ある植物を撮影していました。何を撮影しているのか聞くと、「ミヤマホツツジ」との返答です。なになにと思って見てみると、小さくて目立たない花だけど、とても可愛い花です。青年が撮影していなかったら、きっと見落としていた花です。青年よ、新たな花との出会いをありがとう!行きは存在を知らず目に留めなかった花も、教えてもらったことによって、その後はここにもあそこにも、と気づきました。

展望湿原に着くと、大雪渓が見える!と、思ったら数分後にはガスが湧いて、大雪渓が隠れていきました。山の天気は変わりやすい。

さあ、大雪渓も見たし、休憩もしたので、出口に向けて出発。

復路もさるなしソフトのために急ぎます。急いでいるけど、行きは寄らなかった銀命水に寄って、水の冷たさを楽しむことは忘れません。わたしは飲みませんでしたが、ツアー仲間は手ですくって「ああ、冷たくておいしい!」と言って飲んでいました。

10時過ぎぐらいになるとちょうどいい時間になったのか、子供の自然教室のグループや、旅行会社の団体ツアーのバッチをつけた集団が続々と入ってきます。これが往路で遭遇していたら渋滞が起こって、時間内に往復できなかったかもしれません。

時間内に無事往復して、あとは、さるなしソフト(300円)を食べるだけ。先にも書きましたが、栂池山荘限定。確かにロープウェイやゴンドラを下山しても売っていませんでした。このソフト、味はさっぱりしていて、ソフトといってもクリーミーではなく、ジェラートっぽい食感です。美味しい。

さるなしソフトを食べ終わったら出発です。バスで十郎の湯という温泉に寄ってさっぱりし、さらにバスに乗って松本駅まで行きます。再集合時間までの1時間の間に、松本駅界隈でお土産品などを物色。

松本は蒸し暑く、栂池自然園の爽やかな気候が懐かしい。そんな蒸し暑い中、目指すは駅ビル4階の土産店と飲食店です。松本駅にでかでかとした看板が掲示されていた「からあげセンター」に行ってみたい。

からあげセンターは16時過ぎという中途半端な時間にも関わらず、入店待ちの椅子に座っている人が数名いました。売店が併設されていて、お弁当や単品の唐揚げが買えます。お弁当かパックか単品か迷いましたが、まだ行動食が残っているのでタレからあげとモモとむねを単品で買ってみました。単品は時間を待たずに手渡されましたが、お弁当を注文した人は10分待ちで受け取りでした。

ツアー仲間が買った山賊焼からあげ弁当を見せてもらいましたが、デカッ!からあげ弁当と容器の大きさがかなり違います。からあげとご飯だけかと思っていたら(売り場にお弁当の写真は無し)、ざく切りキャベツがからあげの下に敷いてあり、その他にもおかずが付いてました。なかなかボリュームがあって良さそうです。わたしが買った単品のモモ、むねのから揚げは薄味で美味しく、タレからあげは濃い目でご飯がすすむ味。タレからあげは山で食べたい味付けです。

1時間のフリータイムが終わったら、松本駅から特急あずさに乗車です。2時間50分かけて新宿に到着。新宿はいつも通りの喧騒で、蒸し蒸ししている。東京に帰ってきたなと実感しました。これで白馬三山縦走登山ツアーはおしまいです。