大小山から大坊山縦走で岩場練習

岩場練習ツアーの第4回目は1泊2日の行程です。1日目は大小山から大坊山への縦走、2日目は古賀志山(登頂なし)。事前に大小山や古賀志山をネットで検索するとハイキングコースと出てきたので、岩場はあれど楽な道かと思って臨みました。が、低山といえど岩場練習によいルートでした。

阿夫利神社前から出発。今回も最初からヘルメットを被り、簡易ハーネス・カラビナをつけています。ということはすぐに岩場練習があるということ。

しばらく歩くと岩場が見えてきました。登山講師がさっそくスルスルッとロープを張ります。斜度はそれほどではありませんが、下からは岩場の終わりは見えません。岩場練習ツアーで今まで登った岩場の中では、最も長いコースのようです。

順番にカラビナのかけ替えをしながら岩場を登っていきます。参加者総勢20名なので、登る前、登った後の待ち時間が長い。そんなときは日当たりの良いところに移動です。良く晴れた天気の下、日当たりの良いところは気持ちがいい。今回は前回と違い、靴の中のつま先部分が冷えて足先に力が入りにくいこともなく、いい感じです。

自分の順番になると、怖くて躊躇することはありませんが、どこで三点支持をするか、まだまだ瞬時に判断できません。どこに足を置こうかなと思って、ここかと思うところに足を置いてみますが体重をかけるのに不安があり、いやここかと他の場所を探す。小さな足場でも、思い切って足を置いてみれば意外に安定すると言われますが、なかなか思い切れません。岩場を登り切ったら、初っ端から、ああ疲れた。

岩場を登り、さらに進むと往きのバスの中から見えた大小山の「大」「小」の文字板が見えるところにやってきました。「大」「小」の文字板は、なだらかな山の斜面ではなく、岩でできた山肌の結構な絶壁に設置されてます。あずま屋があるここが、見晴台というところのようです。遠景の山々がきれいに見えます。

あずま屋内には旅の思い出的なノートが何冊も置いてあり、鉛筆も置いてあるのでたくさんの人の書き込みがあります。大小山は近隣の人の良いハイキングコースになっているようで、毎週どころか数日に1回来ているような人の書き込みも。

見晴台から10分弱で大小山(282m)に到着。さらに10分ほどで妙義山(313.6m)に到着です。空気が乾燥しているので、山頂からは筑波山が良く見えました。

アップダウンを繰り返し、岩場の練習もして進んでいきます。手書きの標識「仮称 あいの山」、同じく手書きの標識「仮称 越床山」と記された場所を過ぎ、ツアーメンバーの「越床峠はまだ?」という声がいくつも。やっと越床峠に到着したのは14:16頃でした。昼食休憩を終えて12:20に妙義山を出発し、途中岩場の練習で時間がかかったとはいえ、結構歩いています。

まだまだ縦走は続きます。15時過ぎにつつじ山(270m)、下って登って大坊山(285.4m)に15時20分過ぎに到着です。大坊山山頂には大山祇神社奥ノ宮とその昔、落雷で焼失した神社跡地があります。狛犬も設置されていましたが、顔の前面部分が割り取られたようにして無くなっていたのが、打ち捨てられたようで物悲しい。

奥ノ宮から参道を通って、ふもとの大山祇神社が1日目のゴールです。大山祇神社には16時頃到着しました。

バスに乗り込み、足利市から2日目に登る山に近い宇都宮市まで移動です。途中、あしかがフラワーパークが車窓から見えました。藤の花が有名ですが、冬はイルミネーションが名物になっているとか。まだ陽がある時間に通りがかったため、ほんの少しだけのイルミネーションがちらり。フラワーパークの前に駅を新設している工事も見えました。ググってみたら、今年の4月にあしかがフラワーパーク駅が出来るとのこと。

この日のお宿は宇都宮市森林公園内にある湖森館。

足利市から高速に乗って宇都宮まで移動です。宇都宮市内の商業施設や民家があるところを過ぎて、まったく街灯のない道をバスは進みます。バスのヘッドライト以外に明かりはなく、対向車線を走る車もありません。ひた走るバスの車窓からは暗闇しか見えず。目指す湖森館はいったいどこに?と思っていたら、ぼんやりと建物が見えてきました。大坊山ふもとから意外に遠かった湖森館に到着です。