陽だまりハイクの(はずだった)浅間嶺

月曜は都心でも大雪に予想。奥多摩も当然、天気予報は雪。天気の良い間に陽だまりハイクに行こう、と日曜日に浅間嶺に行ってきました。

乗るのは7:44新宿発のホリデー快速あきがわ

昨年秋の紅葉シーズンにホリデー快速おくたま(あきがわ)に乗車したときは、電車が来る前からたくさんの登山者が新宿駅ホームに溢れていました。座っていけるようにしなきゃと、勇んで新宿駅に早めについたものの、あれ、今回は乗客少ない・・・。

前回は電車が到着したらすぐに座席が埋まっていたのに、今回は新宿駅を出発する時刻になっても座席に空きがたくさん。紅葉シーズンと冬ではまったく登山者の数が違うんだな。

ホリデー快速あきがわ武蔵五日市駅に着いたら、次は9:00発の西東京バスに乗車です。これで50分揺られて、9:50に浅間尾根登山口バス停に到着です。

そしてバス停から浅間尾根登山口に到着したのは11:25頃。ちなみに浅間尾根登山口停留所から浅間尾根登山口までは徒歩で10分足らず。9:50に登山口バス停に着いて11:25頃までの1時間半の時間ロスがあります。その間、何をしていたのか?

やってしまいました・・・。登山口を間違えて、まったく別のところを登っていました。中央区の森登山口を登って、大羽根山に行ってしまったのです。前日にいきなり浅間嶺に登る計画を立てたため、リサーチ不足でした。道が荒れてて変だなとは思いつつ、ほとんど登山者に踏まれていないような道になってきて、さすがにGoogleマップで現在地を確認。すると登山道は表示されないものの、現在地が浅間嶺とは反対方向なのは分かりました。大急ぎで登った時間の半分の時間で下山して、11:15にバス停に戻りました。疲れた・・・。

それから気を取り直して、浅間嶺に向けて出発です。到着したバス停の反対側の歩道に渡り、バスが来た方向を戻ります。そうしたらすぐに「浅間尾根登山口まで600m」という大きな表示が!往きのバスで車外の様子をよく見ておけば気づいたはず。

登山口に至る浅間坂を登っていると、「入浴600円 絶景を眺めながら癒しのお風呂いかがですか 浅間坂木庵」という看板がありました。登山口近辺では数馬の湯が有名ですが、他にも入浴施設があるんですね。お蕎麦も食べられるそうだし、既に大羽根山から下りて汗だくなため、惹かれます。浅間嶺は諦めてここで食事取って、入浴して帰ろうかという考えが浮かんできます。が、やはり初志貫徹。今日は浅間嶺に行きたいということで、浅間尾根登山口に向かうことに。

浅間尾根の登山道に着くと、登山道は杉林の中。道は整備されていて歩きやすい!浅間嶺は奥多摩入門コースだそうですが、なるほど、そんな感じです。しっかりした登山道を歩き続けていると、檜原村の正午を知らせるチャイム(?)が聞こえてきます。道を間違えなかったら、昼頃には浅間嶺展望台で昼食休憩を取っていたはずなのに・・・。後悔しても始まらないので、ひたすら登山道を歩き続けます。

数馬分岐は過ぎたのかと思ったら、立て看板のある大きな石の前に来ました。サル石という「サルの手形がついた大きな石」と説明書きがあります。サルの手形はどれか分かりませんでしたが、ここに到着したのが12:06。よしよし、このペースで行けば払沢の滝入り口発15:48のバスか、うまくいけば15:08のバスに乗れそうです。

さらに20分弱歩き続けると、杉の林の中に安置されている石の仏像(観音様?)が見えました。浅間神社に関係あるのか、でも神社だったら仏像ではないし、いや明治より前のものだったら神仏習合で仏像もありかと思いましたが、結局良く分かりません。石仏のそばには「一本杉 一本松」という表示がありましたが、こっちもどれが一本杉(松)か分かりませんでした。

ここから5分ほどで「浅間石宮」の立て札があり、小さな小さな石の祠らしきものが地面に置かれていました。この小さな祠が石宮でしょうか。小さな小さな祠にお賽銭箱のようなものはありませんでしたが、木のお札とたくさんの小銭が置かれていました。置かれた小銭はここを通った人たちのこころざし。いつ朽ちて無くなってもおかしくない祠ですが、無くしてほしくない。

ひたすら歩いていると道標があり、一方は「人里(へんぼり)」方面を指しています。西東京バスで浅間尾根登山口に行く途中の停留所で「人里」というところがあり、ここで6~7人の年配登山者グループが降りていきました。あのグループはどこの山に行くのだろうと思っていましたが、ここに繋がっていたのかと合点がいきました。帰宅後検索すると、浅間尾根登山口より急登の部分はあるものの、浅間嶺展望台には短時間で行けるとのこと。次回はこっちから登ってみよう。

ここまで来れば浅間嶺展望台まであと少し。登山道の左手は木々が伐採されていて、目をやると御前山や大岳山の山並みやふもとの集落が見えます。景色が良く見えて気持ちがいい。しかし足元注意です。滑りやすいぬかるんだ道や、斜面が崩れて若干登山道が狭くなっているところもありました。

しばらく行くと「浅間嶺」、「尾根道を経て浅間嶺・休憩所」という道標があるところに着きました。地図によると北側のルート、浅間嶺と指し示されたルートがトイレのある浅間広場に近そうです。というわけで浅間嶺と表示されているルートを行きました。ですがこちらは浅間神社を通らないルートでした。この後の合流地点で戻れば浅間神社や浅間嶺最高地点に行けますが、今日は道中を急ぐ身。浅間神社と浅間嶺最高地点は次回にお預けです。

浅間広場はベンチやあずま屋があり、大人数で行ってもOKな広さ。よく整備されてますが、トイレはペーパーの設置はありませんでした。

さらに上の浅間嶺展望台に登ると、「浅間嶺」の標識がある撮影スポットになっています。周りを遮るものはなく、360°視界が開けていて気持ちがいい。ここから富士山が見えるとネット情報を得ていましたが、既に時間は13:14。晴れてはいるものの、雲がたくさん浮かんでいて、富士山は見えません。午後になって雲がわいてきたのか、午前中から雲が多かったのか分かりませんが、富士山が見えたら疲れも吹き飛んだと思います。残念。