ペンギン散歩をみる

1週間以上も風邪からくるのどの炎症が治りません。病院で処方された抗炎症薬や咳止めを飲んでいるものの、多少効果はありますが、相変わらず声が出ないし、咳がとまらない・・・。

外出を出来るだけ避けていて日常に楽しみが少ないので、昨年行った冬の旭山動物園について思い出してみよう。

 

宿泊先のホテルのマイクロバスで送ってもらい、旭山動物園に着いたのが11時から始まるペンギン散歩の15分くらい前。

行動展示が有名な旭山動物園でも名物になっているのが、ペンギン散歩です。何年も前にテレビでペンギン散歩は見たことがあるので、「ふーん、テレビで見たことあるから、別に見なくてもいいや。」と思っていました。ですが、ホテルの送迎バスがこの時間帯に到着したということは、ペンギン散歩を見られる時間帯に合わせているということ。とりあえず、少しだけでも見てみるかという気になります。

正門入り口から雪が積もる坂道を昇っていくと、散歩コースに既に多くの見物人が並んでいるのが見えました。2本ひかれた赤いラインの内側をペンギンが散歩するとのことで、ラインの外側で待っている団体旅行らしき外国人旅行者多数。

散歩開始時間が近づくにつれ、どんどん散歩コース両側に並ぶ来園者が増えてきました。雪が降る中、ジッとペンギンを待ち続けるのは寒い。ペンギン散歩見学者は今か今かとスマホを持って待ち構えています。

11時なるとペンギン散歩開始です。飼育員さんに付き添われて、ペンギン舎からペンギンが出てきたようです。ペンギンの歩みはゆっくり。飼育員さんもペンギンを急かそうとはせず、ペンギンのペースに合わせてゆっくり。ペンギン舎から10メートルくらい離れた私が待っていたところからでは、ペンギンの姿はすぐには見えません。

段々ペンギンの群れが近づいてきました。周りの人は一斉に写真を撮ったり、動画を撮影したりし始めます。散歩しているペンギンは、キングペンギンが多数で、その中にもう少し小さいジェンツーペンギンが混じっています。十何羽ものペンギンの群れがヨチヨチ、トテトテと歩く姿は、思っていた以上にかわいい!

何か気になるものがあるのか、歩みを止めるペンギン。見学者の撮影チャンスを作ってあげているのか?

ペンギンの群れがちょうど目の前に来たところで、雪に覆われた散歩道をジェンツーペンギンがつるーんとお腹で滑って移動。その姿がとてもかわいい。こやつ、自分がかわいいことが分かっていて、どんな動きをすればよりかわいく見えるか分かって行っているのでは?

結局、ペンギン散歩が見え始めてから見えなくなるまで、終始「かわいい、かわいい。」とつぶやいて写真を撮ったり、肉眼で見たりしていました。ペンギン散歩にさほど興味を持っていなかった10数分前までの自分の姿は、一体どこへ行ったのか。何かで間接的に見て知った気になっていたものの、実物に勝るものはなし。

ざらし館のもぐもぐタイムではあざらしの食いしん坊ぶりを楽しみ、温かい室内のおらんうーたん館ではオランウータンの元気な動きが見飽きません。

雪の降る寒い冬の日でも屋外の放飼場にいるキリン。本来はサバンナで生息しているはずなのに、こんな寒さでも屋外で平気なのかと驚きです。

ユキヒョウがケージの中にいないなと思うと、頭上のケージで寝そべっていて顔がまったく見えず、「自由な子だな!」と思ったり。

エゾリスが巣箱の中にこもっていて見られなかったのは残念。ピッと立ってる耳元の長い毛を見たかったよ・・・。

動物園スタッフさんが降り続ける雪をせっせと除雪していたので、冬に開園し続けるのは他の季節より大変そう。冬期ということで展示されていない動物もいましたが、雪がどっさり積もっていても色々な動物をみられるのが嬉しい驚き。思っていた以上に楽しめる雪の中の動物園でした。