三頭山で富士山をみる

日曜日に三頭山に行ってきました。

当日、檜原都民の森で三頭山の日イベントをやるというので、登山とイベントを楽しむにはこの日に行くのがベスト。花粉症の症状が悪化するのは分かってますが、ちょっと行ってみたい。

新宿からホリデー快速あきがわに乗って、終点の武蔵五日市駅に到着です。武蔵五日市駅のターミナルから都民の森への急行バスの出発は15分後。電車の到着からちょうど良い時間に出発時間が設定されているようです。

武蔵五日市駅から都民の森まで、急行バスでも1時間以上かかる道のりです。バスを待つ乗客が全員座っていけるようにと、増発便が1台出たのでゆっくりと座っていけました。同じ西東京バスでも、奥多摩駅から鴨沢(雲取山登山口)まで行くバスが増発便も出ず、ぎゅうぎゅう詰めだったのとは何故こうも違うのだろう?

バスの車窓からは紅梅、白梅の花がところどころで見えてきます。都心では桜の開花宣言が出てといっても、奥多摩での開花はまだ先。

バスが市街地を抜けると山々が見えてきますが、山肌を覆う緑の針葉樹に交じって、茶色い針葉樹が生えています。車窓からはっきり見える茶色い針葉樹の正体は、枯れて茶色くなっているのではなく、やはり花粉。スギかヒノキか違いは分かりませんが、花粉がわんさか残っています。これだけの量がまだ飛散していないのなら、まだまだ花粉に悩まされるのか・・・。

都民の森に到着したら、入り口の売店付近でクイズのシートが配布されていました。クイズに答えて正解するとくじ引きが出来るといいます。9:30開館にはまだ時間があるので、まずは三頭山に登ることにします。

三頭山は初めて登るので、一番簡単なブナの路コースを選択します。森林館そばを抜け三頭大滝へ。ウッドチップが敷かれた道で歩きやすいです。

前を行くのは、おじさん一人のみ。他の登山者はいません。三頭大滝近くに来ると、おじさんが清掃作業を始めました。登山者ではなく、スタッフさんだったようです。これから先、先行者がいないとなると、念のため熊鈴をつけて行かなきゃ。肝心の見どころスポット、三頭大滝ですが、けっこうな落差で上から下に流れています。周りを彩る色彩がないので、もしかしたら今の時期が一番つまらないかもしれません。新緑の季節や紅葉の季節、凍結している真冬にみたほうが面白いと思います。

三頭大滝を過ぎると、渓流沿いのブナの路を登っていきます。ブナの路は、渓流の石を利用したらしき階段や、渡渉の飛び石がいい位置に配置されている歩きやすい道です。ですが、花粉症対策で相変わらずマスクをしながら登っているので、暑い。ブナの木の新緑はまだ生えておらず木陰のない時期なので、日光がさんさんと降り注ぎます。陽当たりが良いので、おかげで道にぬかるみは無いのは良い点です。暑いのでペースを抑えて歩いていると、あっという間に後ろから来た人に抜かれていきました。

ブナの路を登りきるとムシカリ峠に着き、三頭山山頂まであと15分とのこと。登山道の左手を見ると木々の間から富士山が見えます。眺めの良いところに行って、富士山を見たい。

山頂への道を登っていると、下山してくる人と行き会います。まだ10持半前なのですが、もう下山とは早い。飼い犬連れの人もいたので、お手軽な登山コースとして何度も来ているのかもしれません。

三頭山(西峰)に到着すると、山頂はぬかるみ多し!ぐちゃぐちゃでぬかるんでいない場所を探す方が大変。山頂中央部には東京都の三頭山の標識が設置されています。その前方に新しい標識設置予定場所として敷かれたブルーシートが、写真撮影をする際に目障り。一方、東京都の標識から少し離れたところに、「山梨百名山」の三頭山の標識がひっそりと設置されていました。

三頭山山頂は木が生えていて、この後登る中央峰、東峰では眺望は期待できません。が、北峰だけは富士山と、反対側の雲取山(らしい)が見られる部分は木が伐採されていて、それぞれの山を背景に写真撮影が出来ます。早速、富士山をパシャっと撮影します。

登り途中であれだけ暑かったにもかかららず、山頂で休んでいるとさすがに身体が冷えてきます。三頭山の日イベントでつきたてのお餅のふるまいがあるというので、間に合うよう先を急ごう。

中央峰、東峰に行く途中は、ところどころ道がぬかるんでいて、歩きにくい。両峰とも巻き道あり。中央峰は三頭山最高峰の1531m。西峰とは違い、眺めを楽しめず、最高地点に立っても木の中で高度を感じません。東峰も木の中で眺めはきかないのですが、展望台に続く道があり、そこから奥多摩の山が見られました。案内図によると、見えている山は御前山、大岳山、馬頭刈山。

ぬかるんだ道を滑るのを注意しながら下っていると、若者に追い越されます。若者は歩みが軽くていいな・・・。

歩いていると見晴し小屋へ続く登りと、巻き道に差し掛かりました。名称からして眺望がききそうなので、見晴し小屋に寄ってみます。見晴し小屋は結構広く、屋根があって座れます。テラスからは展望台から見たのと同じような景色が広がっています。案内図はありませんでしたが、遠方に見えるあの山の形は大岳山。展望台からも見晴し小屋からもほぼ同じ景色が見られるので、見晴し小屋の方は案内図がないのでしょうか。

見晴し小屋からは鞘口峠に下っていきます。登りの行程より下りの行程の方が行き会う人が多かったです。時間帯にもよるのかもしれませんが、三頭大滝の方から登る人より、鞘口峠方面から登ってくる人の方が多いような気がします。鞘口峠からの登りがラクだというわけではなく、むしろ三頭大滝方面からより鞘口峠方面からの方が勾配が急。しかも道がぬかるんでいて滑る部分とともに、ゴツゴツした石や岩が突き出ていて、こっちから登った方が良かったかなと少し後悔しました。

ブナの路コースを下り終えたのは12時前。3時間弱の行程。高水三山より登りやすくて花粉の害も少ない、初心者におすすめのコースでした。