しし鍋屋のディスプレイ

イノシシ料理屋の店外展示が、いつの間にか変わっていました。

店の名は「もゝんじや」といいます。

両国にある有名なイノシシ料理の店のようです(入店したことがないので、詳細は不明)。

この店は京葉道路に面した軒先に、店外展示でイノシシの剥製を1頭吊るしていました。

この剥製、背中の真ん中部分が少し禿げていました。背中の禿げた部分は、恐らく通行人に触られ続けた結果。ちょうど格子状になった金属製の柵から、指を入れてかろうじて触れる部分が禿げていましたから。

その剥製は、何年も同じ状態で吊るされ続けていました。きっとボロボロになるまで展示し続けるのだろうな。

と思っていたら、なんと!吊るされているイノシシの剥製が3頭に増えていました。いつの間に?

おまけに展示スペースも、なにやらリニューアルされて、きれいになっています。

以前は「とりあえず展示しておきます。でもいたずらされたら嫌だから、柵を設けて、出来るだけ触れないようにしておきます。おしゃれさやインスタ映えも不要です。」という感じでした。素っ気ない窓とコンクリートの壁の前に、無骨な感じで剥製は吊るされていました。

そんな展示スペースれが、木材を使った装飾をして江戸情緒が加わったというか、おしゃれ感がアップしています。さらに金属製の柵は取り外され、剥製と見学者を遮るものはなくなっています。ついでに、温かみのある色合いの照明でライトアップされています。インスタ映えしそう。

一体、この変化はどうしたのだろう。

よく見ると、展示スペースのそばに立て札のようなものも設置されています。読んでみると、「享保3年創業の・・・」といった感じで店の由来が説明されています。

享保3年って暴れん坊将軍の時代か・・・と思いながら読んでいると、立て札の最後に「墨田区」という記載が。

どうやら墨田区の肝入り(?)で、区内の観光名所になっているようです。すぐそばの回向院にも同じような立て札がありました。観光名所としてプッシュするには、以前の状態では弱かったのかもしれません。なにしろ1頭の剥製が金属の柵の中で、まるで牢屋の中に吊るされているように見えましたから。

ちょうど亥年を迎えるし、ディスプレイを変えるにはちょうどいいタイミングということもあったのかもしれません。通行人が触り放題な状態で展示されているのが、大丈夫かなと余計な心配をしてしまいますが。

というわけで、亥年あけましておめでとうございます。