やはりつらい稲村岩尾根

4/21に体力づくりのため鷹ノ巣山に行ったので、メモ。

ホリデー快速おくたま1号に乗って奥多摩駅に到着したのは、8時21分。登山日和の天候のため、奥多摩駅前は混雑していました。

東日原方面のバス停は長蛇の列です。そのため増発便が2台出て、東日原行きは3台になりました。それでもバス車内はぎゅうぎゅう。乗っているだけで疲れてきます。

そんなぎゅうぎゅう詰めのバスも、川乗橋バス停で一斉に乗客が降りていきます。どのバスも乗客の9割ぐらいは川乗橋バス停で降りたよう。川苔山って人気あるんですね。

さて東日原に到着して、ここから登山口まで舗装道路を歩きます。1年ぶりの鷹ノ巣山なので、登山口を案内板で確認していると、近所の人が「鷹ノ巣山に行くの?登山口はあっちよ。」と教えてくれました。

登山口に到着し、登山道の最初の方は楽しいのですよ、沢沿いで清涼な沢の流れを聞きながらですし。しかし、徐々に地味にきつくなってきます。そして山頂までの行程のうち、まだ1/3ほどしか進んでいない稲村岩付近に到着した時点で、思った以上に疲れています。稲村岩には今回も登らず、そのまま登山道の尾根を登って行く。

稲村岩尾根は、今見えている先まで登れば平坦なところに着くはずと思って登っていると、登った先で少々なだらかな道に出合うものの、その先に新たな急登が待っている。その繰り返しです。景色はほぼ変わりません。所々に咲いているミツバツツジや山桜が、つらい登りの慰めです。ヒルメシクイノタワでやっと平坦なところに出た!と思っても、その先も山頂まで結構な登りがあって、最後まで登山者を甘やかしません。日帰りコースの奥多摩の山で一番厳しいかもしれません。気のせいではない、やはり御前山に行く大ブナ尾根や、三頭山に行くヌカザス尾根よりつらい・・・。

ヒルメシクイノタワから山頂までは、4/10に奥多摩に雪が降ったせいか、昨年登った時にはなかった雪が登山道に積もっている箇所もありました。深さ20センチ位のつぼ足の跡を辿って歩いたり、アイスバーンになった急登を登ったり。登りはまだしも、下りはストックや軽アイゼンがないと怖そうです。

そんなこんなで今回は、疲れに疲れて山頂に到着です。疲れた理由は2つ。

1つはあまり履いていない登山靴で登ったので、靴擦れになったこと。登りの途中でこれはまずいと気づいて、キズパワーパッドを貼ったけれど、貼った下に水膨れが出来ていました。それだけではなく、靴擦れしそうな部分に登山前あらかじめ貼っておいたキズパワーパッドの下も、水膨れが出来ていました。キズパワーパッドを貼ったくらいでは、登山中の靴擦れ予防は出来ないようです。登山中の靴擦れって、本当につらいです。

2つ目は、荷物が重かったこと。今回は山頂でカップラーメンを食べるため、ジェットボイルと行動中の飲料のほかカップラーメン用の水も余分に背負っていました。冬の間になまった身体には、少しの荷物の増加でもこたえます。何度途中でジェットボイルを捨てようと思ったことか。(でも天気の良い山頂で食べるカップラーメンは最高です。)

ところで、いつもいい眺めの鷹ノ巣山山頂。この日は天気は良いものの、遠景は霞んでいて富士山は見えませんでした。本当に眺望の良い山頂なので、山頂でのんびりしている人も。ゆっくりしたい気持ちもありますが、鷹ノ巣山は登りにも下りにも時間がかかる山。あんまりゆっくりしていられません。

下山は倉戸口へ。去年は水根方面の分岐に着くまでの間、平坦な尾根道に1本の山桜がきれいな花を咲かせていました。今回も見れるかと楽しみにしていましたが、気づいたら分岐に到着。あれ?見逃した?と思いましたが、咲いていたら絶対目につくはずの桜。去年は今回より1週間遅い時期に行っていたので、今回はまだ開花時期ではなかったようです。目立ってきれいな桜だったので、見られなかったのは残念。

倉戸山まではちょっとしたアップダウンはあるものの、なだらかな道が続きます。なだらかで多くの落ち葉で覆われた登山道は、うっかりするとルートを外れてしまいます。落ち葉が深くなったり、鹿のフンがまとまって落ちていたりする所に来ると、まずいまずいルートを外れた、と気づいて軌道修正です。

倉戸山から倉戸口までの登山道は、崩落しかかっているような箇所がある水根沢林道よりはしっかりしています。土砂が崩落して埋まった道を再建したようなところもありますが、崩落しかかったようなところはありません。下って下って、東京都水道局の熱海配水所が見えたら、舗装道路はすぐ。配水施設近くの桜が見頃で、きれいでした。

熱海の辺りは立ち寄り温泉があります。事前に調べておらず着替え等持っていなかったので、今回は見送りです。そのまま倉戸口バス停へ。

倉戸口バス停に着いたものの、次のバスの時間は40分以上先。待ち時間が長いなら、奥多摩湖バス停まで歩くのも一つの手です。奥多摩湖バス停から出ているバスの方が本数が多く、倉戸口バス停から奥多摩湖バス停までは徒歩20分ほど。今回はタイミングよくバスの発車5分前に到着し、倉戸口バス停で待ち続けていたと仮定したより早く奥多摩駅に到着しました。

リニューアルした奥多摩駅について。3月に川苔山に行ったときにはまだ工事中だった奥多摩駅が、リニューアルしていました。駅舎外に靴洗いスペースがあり、待合室やコインロッカー、更衣室が設置されていました。新設された待合室等はふんだんに木が使ってあり、従来の奥多摩駅の雰囲気を崩すことなく、良い感じです。電車の時間の都合上、2階のカフェ・売店には寄っていませんが、今度奥多摩駅に行くことになったら寄ってみます。