マスクをしてたら猫に噛まれた件

世間では花粉症のシーズンは終わったように考えられていますが、今の時期はイネ科の花粉のシーズンです。

スギ、ヒノキと続いてイネ科の花粉にも反応して、いまだにマスクをしていますが、大抵「風邪ですか?」と聞かれます。まだ花粉症のシーズンが終わらない人もいるのです。

そんなイネ科の花粉が飛んでいる6月上旬、花粉対策のマスクをして、知人宅を訪れました。

知人の家には猫がいます。その子は、旦那さんの実家近くで捨てられていたのを保護したのです。手のひらに載るサイズだった猫さんは、その後すくすくと成長し、4kgを超える大人の猫になりました。

久々に会う知人宅の猫、ミケちゃん(仮名)。以前会ったときは本当に小さくて、抱き上げると軽くて、でもじんわりと暖かかった。懐かしくて、美人猫に成長したミケちゃんを撫でようと手を伸ばすと・・・。

ミケちゃんに噛まれました。

力一杯噛んでくるわけではありません。指先がミケちゃんに触れようとすると、身をよじらせつつ、軽く噛んできます。以前遊んだときは噛んだりしない子でした。再度手を伸ばすと、やはり指先を噛んできます。甘噛みのような感じではなく、これ以上近寄ったら容赦せず、本気で力を入れてブスッと噛みますよという意思表示のように感じます。

おかしい・・・。

「ミケちゃんが噛んでくるんだけど。」と知人に言うと、

「おかしいわね。お客さんを噛んだりしない子なんだけど。」とのこと。

うーん・・・。

これはもしかしてと思い、つけていたマスクを外してみました。

すると、マスクを外した顔を見た瞬間、ミケちゃんがハッとした表情をしました。

そして、さっき噛んだ指先を「ごめんね、ごめんね」とでも言うかのように、何度も舐めてきました。猫の舌は表面がザラザラしていて、その舌で舐められてるとちょっと痛い。ミケちゃんの謝罪の気持ちは分かった、もう舐めないでいいから。

マスクをしていたらミケちゃんの嫌がるものに見えたようで、その結果、噛んできたようです。ミケちゃんから見たら、マスクをしている人間は何に見えたんでしょうね。動物病院のスタッフに見えたのか、それとも人間以外の謎の生物に見えたのか。

ソロモンの指輪があればミケちゃんの言葉が分かるのでしょうけど、あいにくソロモンの指輪は持っていないので、真相は分からない。