タカネビランジたくさん、鳳凰三山①

8月下旬に1泊2日の登山ツアーで鳳凰三山に行ってきたので、メモ。

1日目は夜叉神峠登山口から南御室小屋までの行程です。

登山道が整備されていて危険個所がなく、歩きやすいです。さすが、南アルプス入門編の山です。

南御室小屋までの行程のほとんどが、樹林帯の中。もくもくと樹林帯を進むと、夜叉神峠でいきなり視界が開けます。ちょうど登山口から1時間ぐらい歩いた先にあり、夜叉神峠小屋もあって、平坦な土地、目の前には白峰三山。休憩に最適な場所です。

南アルプス国立公園 夜叉神峠」の看板前が記念写真スポットらしく、白峰三山をバックに写真を撮る人、多し。この日は青空でしたが、白くて大きな雲が多く、山頂が多少隠れているところがあるのはご愛嬌です。

夜叉神峠の先も、登山道の両側は木で覆われ、南アルプスの山々を見ながら楽しく登山というわけにはいきません。木の隙間からチラチラッと見える箇所もありますが、白峰三山の姿がよく見えるのは、山火事があったという表示を少し過ぎた辺りぐらいでしょうか。

1時間に1回のペースで休憩を取りつつ歩んでいきますが、1日目の最後の休憩場所は苺平というところ。ここも樹林帯の中で、明るくはありません。

苺平という名称から、白い苺の花が咲き乱れるメルヘンな場所を想像していましたが、ちっともメルヘンな場所ではありません。行ったのがそもそも苺の花が咲く季節じゃなかったので、苺の花が見られなかったということもありますが。

そして「苺平」という道標を正面につけ、金属製のパイプを四角錐状に積み上げたものは何?苺平に来るまでにも、道標をつけた同様のものがありましたが、金属パイプで作ったケルンでしょうか?

苺平を過ぎたら南御室小屋まではあと少し。相変わらず樹林帯の中ですが、道の様子が白っぽい砂礫状になってきたなと思いつつ歩き続けると、森林の中にぽっかり開けた場所が。そこが南御室小屋です。

南御室小屋は年季の入った外観です。野草が咲き乱れ、小屋の前には流れ続ける湧き水があります。冷たくて美味しい湧き水です。日中は湧き水の所で、小屋で販売している飲み物が冷やされています。小屋の脇にはへび苺のような苺もなっていました。苺平でもよく観察していたら、こういう苺がなっていたのかもしれません。

北アルプスの山小屋に比べ、こじんまりとした感じの南御室小屋ですが、広大ではない敷地にヘリの荷揚げスペースもあります。山あいのこんなスペースにもヘリが荷揚げしているのかぁ。年季の入った小屋内に、缶ビールの自販機があるのが謎でしたが、自販機もヘリで運んだのかも。荷揚げスペースのそばにテント場もあります。

トイレは工事現場に設置してあるような簡易トイレが、外に何台か設置されてます。山小屋のトイレに入るときは緊張します・・・。人気がある山の近くの山小屋のトイレは、使用者が多くて処理が追い付いてないと思われる、使用するのが気が重くなるようなところもあるからです。さて南御室小屋のトイレは・・・、(泊まった日が良かったのかもしれませんが)全然大丈夫なレベルです。

8月最後の土曜でしたが、部屋では一人一枚の布団を使えることが出来ました。事前の天気予報が悪かったので宿泊キャンセルがあり、ゆったり寝られることになったのです。

夕食はビーフシチュー、乾燥パセリを上に散らしたライス、ポテトサラダ、味噌汁、高野豆腐、千切りキャベツ、煮豆などです。翌日は夜明け前に出発するので、夕飯を食べたら早々に就寝です。