和田バス停から陣馬山へ 

毎年春・秋は陣馬・高尾スタンプハイクに参加することにしているので、今回も参加しました。

台風19号の影響で、路線バスで陣馬高原下まで行くことは出来ません。そんなわけで今回は、藤野駅から神奈川中央交通の路線バスで和田バス停まで行き、和田第二尾根コースから陣馬山に登ってみることにしました。

藤野駅発の和田までのバスの本数は少ない。絶対乗り遅れることは出来ません。事前にバス停の場所をチェックし、駅に到着したら急ぎ足で改札に向かいます。

改札出たら、階段を降りたすぐ右手にバス停があり、既にバスは停車しています。(目的のバスはあれだ!)と思い、すぐさま乗り込んでセーフです。

ちなみに駅を出たら、陣馬山への方向を示す道標があり、がっつり歩きたい人はバスを使わず登山口まで行っているようです。

バスに揺られて5分ほどで陣馬登山口バス停に到着します。ここで降りる登山者もいますが、ここからだと和田バス停からより少々時間がかかり、標高が低いのでより登ることになります。

今回の登山口がある和田バス停はさらにその先、藤野駅から14分位バスに乗ったところです。徐々にバスが坂道を上がって行って、陣馬登山口バス停より和田バス停の方が標高が高いところにあるのが分かります。バスで標高をかせげるのは良いです。乗用車なら和田峠まで車で行けるそうですが、バスは和田バス停まで。バスが行き来できる道幅が、和田バス停の先は無いためとか。

和田バス停に到着すると、「ゆずの里ふじの」というお店(11時オープンらしいので登山開始時には閉まっていました。)があり、トイレもあります。

登山口までの道標はないかなとキョロキョロしましたが、探し方が悪かったのか、見つかりません。早くも道迷いの予感。ですが、今回は心強い味方がいました。

味方って、スマホのアプリ?いえ、違います。バスの車内で「どこまで行くの?」と声をかけてくれた登山が趣味の年配の方がいました。陣馬山には色んなルートから登っていて、今回は台風の被害が少なそうな和田第二尾根から登られるとのこと。ルートが同じなので、ご一緒させていただくことになったのです。私ひとりだったら、登山口を探して、しばらく和田バス停近辺をウロウロしていたことでしょう。

和田第二尾根コースの登山口は、和田バス停から和田峠方面に向かう舗装道路を徒歩5分ほど行った先。民家の間の坂道に、陣馬山登山口の表示があります。

民家の間の道なので、ここ入っていいの?という感じですが、ご一緒している方のお話しでは良いのだ、と。民家の住民に見咎められることもなく、ずんずん登山道を進んでいけました。

民家を抜けると、広葉樹の中の登山道になり、最終的には陣馬山の清水茶屋の裏手に出て、陣馬山山頂に至ります。

今まで陣馬山には、陣馬高原下バス停からしか登ったことがありません。陣馬高原下から陣馬山に行くには、①和田峠経由(舗装道路を和田峠まで登る)、②新道登山口から(ほぼ針葉樹林の中の登山道)、という2つのルートがあります。和田峠まで舗装道路を延々登るのも、新道登山口から急登を含む針葉樹の林の中を延々登るのも、正直、面白くありませんでした。

が、この和田第二尾根コースは、広葉樹の中の比較的なだらかな道で楽しいです。最初の方に急登が少しありますが、山頂に至るなだらかな階段が一番きついかなという感じです。

台風19号による影響もあまりなかったようです。登山道には新しめの土が盛られたところが数か所あり、道を補修したらしきところもありましたが、ぬかるんでいたり削られていたりするところはありませんでした。落ち葉もあまりなく、道幅は広くてとても歩きやすい。広葉樹が季節感を感じさせてくれるところも良いです。

楽しく歩いていたら、山頂に到着。今までの陣馬山登山の中で、一番楽しく登れました。苦行のような針葉樹林の中の急登を経験しないことが、こんなに楽しいことだとは!広葉樹に彩られた登山道なら、春のスタンプハイクの時も楽しく登れそうです。ひとつ問題なのは、陣馬高原下に行かないとスタンプをゲットできないことです。楽しさを取るか、スタンプを取るか・・・。

なお、ご一緒した方の今回の目的の第一は、陣馬山に登った証明写真を撮ることだったそうです。藤野で定めている15名山があり、証明写真を撮ってコンプリートすると缶バッジを貰えるのだとか。陣馬山の記念写真と言ったら白馬の像。ですが証明写真は白馬との記念写真ではダメで、藤野15名山の標柱と一緒に撮る必要があるようです。

藤野15名山の標柱って山頂のどこに?目立ちませんが、「かながわの景勝50選陣馬山」の石碑(?)の隣に、ひっそりと「藤野15名山陣馬山」の標柱が立っているのです。教わって初めて気づきましたが・・・。

陣馬山を登ったら、景信山、小仏城山を経由して高尾山まで縦走です。今回は陣馬山への良いルートを見つけたというメモでした。