三頭山の日イベント

3時間弱のブナの路コース三頭山登山から都民の森の森林館に戻ってきたのは、正午前。12時から始まる餅つきイベントに間に合うちょうどいい時間です。

まずは靴洗い場で泥だらけの靴を洗い、朝もらった用紙に書かれたクイズに参加します。クイズは3問。森林館内の展示を見れば、答えは簡単に分かるようになっていました。正解すると(はずれなしの?)くじ引きが出来ます。引いたのは、都民の森入り口にある売店での当日限り有効の金券。他の人のくじ引きを見ていたら、豚汁や檜原やきそばの引換券など当てていた人もいました。

広場に出たら餅つきイベントが始まっていましたが、お餅のつきあがりはまだしばらくかかりそう。その間、気になっていた檜原やきそばを買ってみました。1人前300円。普通のやきそばと違うところは、ボール状にしたマッシュポテトが1ボール添えられていることと、具材としてこんにゃくの刻んだものが入っていること。檜原村特産品のジャガイモとこんにゃくを使っているわけですね。おいしい。

餅つきが終わり、つきたてのお餅がふるまわれ始めました。きなこ、あんこなどの味(確か、みたらし味もあった)が用意されていて、要望に応じた味にからめたお餅を提供してくれます。きなこ味とあんこ味のお餅をもらいましたが、出来立てのお餅はおいしいですね。

その後は、木材工芸センターに寄って、キーホルダー作り体験(無料)をしました。

渡された木材に、フリーハンドで自分の好きな絵を描いたり、置いてある型をなぞって形を写し取ったりします。切り出すのが簡単そうなリスの型を選択してみました。

そして電動糸のこぎりで木材に描いた形を切り出していきます。電動糸のこぎりの使い方はスタッフの人が教えてくれるので、未経験者でも大丈夫。

電動糸のこぎりは他の人が使っているのを見ると簡単そうだったのですが、いざ自分がやってみると勝手が違います。電動糸のこぎりの動きを止めるのではなく、常に動かしながら方向転換をして形作っていく。下絵をなぞって切り出したいのに、あらぬ方向にのこぎりの刃が進んでいってしまいます。なんとか切り出したものは、下絵とは違って、やたらと大きな尻尾のリスが出来上がりました。

そして切り出した木材は、ガタガタになってしまっている部分は紙やすりで滑らかにします。その後、スタッフの人に目の部分を開けてもらい、キーホルダーの金具を取り付ける溝を作ってもらいます。「ずいぶん尻尾の大きなリスだね。」と感想をもらいましたが、下絵にしたリス型との違いはバレバレだったようです。絵心のある人は自分で下絵を描くのもいいですが、電動糸のこぎりの操作に慣れていないと、せっかく描いた下絵を台無しにしてしまうかもしれません。あと3回ぐらいキーホルダーを作ったら、電動糸のこぎりの操作に慣れるかも、わたしの場合は。

キーホルダー作りが終わったら、都民の森入り口の売店に行ってみます。すると、入り口近辺に多くのサイクリストがいました。おそろいのウェアや、違うウェアを身に着けたサイクリスト。自転車スタンドにはたくさんのロードバイクが立てかけてあります。

良く見ると、都民の森入り口付近に自転車競技を記念した銅像が置かれています。帰宅後調べてみたら、奥多摩周遊道路はロードバイクを乗る人にはたまらない道のようですね。事情を知らない身には「えっ、なぜこんなにロードバイク乗りの人が」と思いましたが、納得しました。

売店で物色して、くじ引きでもらった金券を使い、お土産を購入。売店では軽食も提供していますが、サイクリストが食べている串焼き餅やけんちん汁にひかれます。焼き餅とけんちん汁で迷いましたが、けんちん汁(300円)にしました。味は、すまし汁の一般的なものでした。森林館前の広場で売っていたものは豚汁と書いてありましたが、入り口売店のけんちん汁とは違うものなのか、気になるところです。

13時半から森林館2階で音楽会があるというので、再度森林館に向かいます。

まず檜原村村長の挨拶があり、リコーダーやオカリナのアンサンブルが始まります。曲目は忘れましたが、どれも聞いたことのあるメロディ。懐かしく温かい音色で、古き良き時代の風景が浮かんできます。

リコーダーにハープの音色も加わって聴きいっていましたが、15:55武蔵五日市駅発のホリデー快速あきがわ2号に乗るには、都民の森14:35発のバスに乗らなければなりません。この後、ソプラノ歌手の歌や中学校の吹奏楽部の演奏も控えているとのことですが、名残惜しく思いながら退席しました。

都民の森入り口に近づいていくと、さっきとは何だか雰囲気が違います。13時ごろはサイクリストが多数いましたが、14時過ぎにはサイクリストは数名。その代わりに、軽く20台は超すバイクとライダーが集結しています。ハーレーなどの排気量の大きいバイクはもちろん、スクーターやスーパーカブに乗っている人も。ついでにパトカーも止まっています。

こちらも帰宅後ググってみると、奥多摩周遊道路はライダーにとってはツーリングするのに楽しい道とのこと。どおりで八王子ナンバーだけでなく、世田谷ナンバーや川崎ナンバーなど各地のナンバーのバイクが来ていたわけです。お蕎麦屋さんの出前を連想させるカブも、配達のためではなくツーリングを楽しむために来ていたようです(というのは失礼か・・・。もちろん車体後部に出前機は付いてませんでした)。

理由が分かればどうということはありませんが、理由が分からなかったので何かイチャモンをつけられはしないかと少々怖かったのは事実です・・・。ふぅ・・・。

バスが都民の森を出発し、数馬で乗り換え、一路、武蔵五日市駅へ。電車の発車時間に間に合うか途中少々心配したものの、余裕をもって無事、ホリデー快速あきがわ2号に乗れました。そして電車に揺られて居眠りしながら都心まで。ホリデー快速あきがわは便利だな。