12/22シンデレラ(@新国立劇場)

12月の新国立劇場シンデレラは、12/22小野・福岡組と12/23ソワレ木村・中家組を鑑賞しました。

小野さんのシンデレラはこれまで何回も観ています。シンデレラの演目自体、新国立劇場初演から観続けているので、もう行かなくてもいいかと思うものの、舞台はなまもの、一期一会。いつ観られなくなるか分からないので、観られるうちに観ておかなくては、と観に行くことに。

一幕の小野シンデレラ。お城で開かれる舞踏会に連れて行ってもらえないけれど、しょげません。誰もいない家で一人舞踏会を夢見て踊るさまは、元気で、ちょっとお転婆な感じ。ステップが身体に馴染んでいて、動きが軽いです。ただ元気な女の子というだけでなく、つま先まできれいに神経が行き届いて美しい。

留守番のシンデレラのもとに、昼間受けた施しに報いようと老女が現れ、一瞬のうちに美しい仙女に早変わり。この日の仙女は細田さん。上半身の動きが柔らかくきれいです。腕の動きが優美。新国立劇場シンデレラの仙女というと、川村真樹さんの仙女が気品があり、シンデレラへの慈愛を感じさせ素敵でした。細田仙女はシンデレラより少し年上の、優しく美しいお姉さんのように見えました。

仙女の招きで四季の精が現れます。春の精は五月女さん。春の浮きたつような気分が表された振り付けですが、テクニックのある五月女さんはさすが。細かいステップの連続で実は難しいアシュトンの振り付けをモノにしていて、観ているこちらが楽しい気分になってきます。

四季の精の各々の踊りが終わったら、仙女がセンターに立ち、踊りを先導していきます。コミカルな音に合わせて細かなステップを踏みますが、ここは音に合わせるのが地味に大変だろうな。ステップをはしょって、いかにも踊れてますと見せかける事はできるだろうけど。細田仙女はふわっとした見た目に反して、テクニックは盤石です。

続いて星の精たちが登場。かわいい踊りです。毎回思いますが、新国立劇場バレエのコールドは素敵です。

でも、ああ、また思い出してしまった・・・。何が?星の精が着用している水色のチュチュを見ると、あるものを思い出してしまう。

それはロビンちゃん(@がんばれロボコン)。

ロボコンに出てくるロビンちゃんは水色のチュチュを身に着けています。ちょっと色合いも異なり、デザインも見た目も違いますが、星の精が登場すると「ロビンちゃんの集団だ。」と思ってしまいます。色の記憶というのは強いのですかね。

白を基調としたきれいな衣装で輝くような美しさのシンデレラが、きらきらとした馬車に乗り、舞台を一周して1幕が終了。魔法がかかったようなこの場面は、夢見る小さな女の子(大きな女の子も?)だったらワクワクするところ。2幕への期待を抱かせる演出がにくい。

2幕があいて、一人、宮殿の舞踏会場に道化が座っています。今回の道化は木下君。道化は小柄でテクニシャンのダンサーが演じるものと個人的に思っているのですが、木下君は別に小柄ではありません。他日でキャスティングされているように、王子の友人役が本来のポジションと思うのですが、井澤(兄)君(こちらも小柄ではない)も道化。

道化を任せられるテクニックを持つ小柄のダンサーが不足しているのか、長身ではないテクニックのあるダンサーはこだわりなく配役するということなのか、良くわかりません。小柄なダンサーだと茶目っ気や憎めなさ、愛嬌が、外見が手伝って表現しやすいのに。ダンサーの役の表現の幅を広げようという親心(?)でしょうか?芸術監督が、「王子役は絶対長身」というこだわりがありそうなことは何となく分かりますが。

舞台に舞踏会の客人が加わり、シンデレラの義理の姉達も到着して、王子の友人に続き、ファンファーレが鳴って王子の登場です。王子役の福岡君が王様のような貫禄になっていないか注目しました。ほっ、大丈夫です。

王子の踊り、客人たちの踊りと舞台が進んでいき、不思議な雰囲気が舞踏会に流れてきます。舞踏会のメンバーが注目する中、四季の精たちに引き続き、シンデレラが現れます。すぐさま王子がシンデレラの元に駆け付け、王子の片手のサポートだけで、シンデレラはトウシューズで立ったまま舞踏会場の階段をしずしずと降りてきます。顔は真正面に向けて決して足元を見てはいけない振り付けで、ポワントで降りるのはさぞ怖かろう。この時のシンデレラは真顔。小野シンデレラだけではなく、他のキャストの時もそう。この真顔は、魔法が解けてしまわないだろうか、場違いだと追い出されたりしないだろうかという緊張感を表しているのですかね。一方王子は「なんて素敵な人なんだ」とでもいうようにシンデレラを見続けています。

ポワントで階段を降り終え、無表情だったシンデレラの顔が緩みます。初めて見るきらびやかな世界に感動しているかのようです。お付きが持っていた柔らかなヴェールをフワッと広げ、柔らかな表情になったシンデレラに王子はさらに魅了されたよう。そして羽の生えたかのような軽やかな踊りで、素敵な女性に出会った喜びを表現します。バレエに出てくる王子ってこういうのばかり・・・。小野シンデレラは王子の好意に最初は戸惑うものの、徐々に二人の心が通じ合っていきます。

軽やかなパを繰り出し、愛らしさと魅力を振りまく小野シンデレラ。シンデレラを探す王子のそばを彗星のように現れて、王子の恋心を掻き立てます。

小野さん、福岡君の二人のパドドゥは、何回もペアを組み続けているものの良さを発揮してました。リフトもサポートもとてもスムーズで、構えることがありません。絶対落とされることはないと、小野シンデレラは躊躇なく福岡王子の元に飛び込んでいきます。

舞台を観ていると、実際はどうなのか分かりませんが、小野さんは実は誰とでも合うタイプのダンサーではないという気がします。ムンタギロフが新国立劇場に出演した際、小野さんと米沢さんを交互に相手役にしていました。米沢さんとでは恋人同士に見えたのに、ラ・バヤデールで小野さんと共演した際、二人は恋人同士には見えませんでした。どちらかというと、見た目はまったく違うのに兄妹という設定の方が合っている感じ。そんなわけで、小野さん贔屓のわたしは、小野さんには福岡君(か、前シーズンの「テーマとヴァリエーション」でのペアが良かった奥村君)を相手役として希望しています。

舞踏会が佳境に入ってきたころ、12時の魔法がとけ、シンデレラは元の灰かぶりの格好に戻って慌てて宮殿を後にします。残されたのはきらびやかな片方の靴。王子が靴を拾い上げ、シンデレラを見つけるぞと誓って2幕は終了です。

3幕が開幕して、家に戻ったシンデレラ。楽しかった舞踏会を思い出し、一人踊ります。ここの小野シンデレラは王子が自分を探して追ってくるなんて、想像もしていない感じです。楽しい思い出を胸にそっと収め、舞踏会から戻ってきた義理の姉たちのお土産話に聞き入っています。そんなところへシンデレラを探している王子一行が登場。義理の姉たちの醜くもおかしな靴をめぐるすったもんだがあった末、シンデレラのポケットからもう片方の靴が転がり落ちて、大団円です。大それたことなど望まないタイプのシンデレラですが、王子の思いの強さにはにかみながらも、喜びで顔が輝いています。王子の思い人がシンデレラと判明し、義理の姉とシンデレラがハグ。姉がチョンチョンとシンデレラの頬に触れ、笑顔で「幸せになりなさいよ」とでも言っているかのような場面は、ジーンときてしまいます。

舞台が暗転し、少しづつポッ、ポッと星の精の持つステッキに光がともります。静かな星の瞬きのようできれいです。幸せをつかんだシンデレラと王子の最後の踊りは、満ち足りた幸福感が伝わってきて、観ている方も幸せな気持ちになります。王子の肩にそっと頭をもたせかけるシンデレラ。良かったねシンデレラ、という思いの中、終幕です。行くのを迷ったシンデレラの演目ですが、エンディングの幸福感がたまらない。やはり行っておいて良かった!

 

 

 

氷の花を御岳山で見る

御岳山で氷の花を見たい。というわけで、氷の花を見に御岳山に行ってきました。

高尾山でシモバシラ氷の花を見たくて見つけることが出来ず、いつも残念な思いをしていました。御岳山では、高尾山のシモバシラとは違う植物に氷の花ができるという情報を耳にしました。そして御岳ビジターセンターで氷の花の場所を教えてもらえるとのこと。ケーブルカーで御岳山駅に到着したら、御岳ビジターセンターに直行です。

ビジターセンターの受付でおずおずと「あのぅ、氷の花を見たいのですが。」と切り出してみると、スタッフの方がイラストマップを使い、気持ちよく応対してくれました。

御岳山で氷の花を見られる場所はいくつかあり、それぞれの場所はビジターセンターお手製のイラストマップに描かれています。最もビジターセンターに近いのは、馬場家御師住宅そばのスポットです。スタッフの方がそこまで連れて行ってくれるとのこと。そんなわけでスタッフの方に連れられ、かわいいイラストのドキュメントレポート「冬に咲く氷の花 氷の花 見にいこMap」を持って出発です。

ビジターセンターから馬場家御師住宅は、すぐ近く。馬場家御師住宅は、茅葺き屋根の東京都有形文化財です。11月に紅葉狩りに来た時は、茅葺き屋根はほぼ完成という感じでしたが、住宅の周りに木の枠組みが築かれていました。今回は木の枠組みもなく、住宅の外観がよく見えます。ビジターセンターの方の話では、今は内部の工事をしているそう。茅葺き屋根というと、こげ茶色の渋い外観を思い浮かべますが、まだ出来て間もない屋根は麦色。あっという間にこげ茶色に変色してしまうそうですが、そう言えば、11月に見た時より濃い麦色になっているような気がします。

馬場家御師住宅そばの氷の花スポットは、12月上旬に降った雪がチラホラと残っていました。残雪があるだけのように見え、どこに氷の花があるのか分かりません。氷の花、氷の花と目を皿のようにして探していると、「ここに氷の花があります。」とビジターセンターの方の声が。

見てみると、枯れかかった茎の地面近く、巻き付くように白いものが存在しています。パッと見は、枯れた茎にティッシュが巻き付いているか、雪が残っているかのよう。今まで一度も氷の花を生で見たことがなかったので、スタッフの方に教わらなかったら見過ごしてしまったと思います。氷の花を見たことがない人は、知っている人と一緒に行くのがお勧めですね。

スタッフの方に氷の花を教わったら、次々と自分でも見つけられるようになりました。知らないときは見過ごしてしまうものも、一度分かるとアンテナがたつようです。

自分で氷の花を見つけられるようになったら、スタッフの方と別れ、次の氷の花スポットへ。次は御嶽神社の階段を昇って、長尾平に向かうルートの途中にあります。そこは御嶽神社の階段のすぐ近くの土手。陽が当たりにくい場所で、残雪も少々あり。先ほどの馬場家御師住宅そばのスポットより、多くの氷の花がありました。

まだまだ氷の花スポットはあります。この日最後に寄る氷の花スポットは、神苑の森のルート沿いです。ビジターセンタースタッフの方の話では、ここは多く氷の花が見られるスポットだそう。

神苑の森は御嶽神社のすぐ下を通る裏ルートです。ここは一方通行で、入口は天狗の腰掛け杉の近く、奥の院・鍋割山との分岐のところ。ルートは御嶽神社下の公衆トイレそばに通じています。ビジターセンターでもらえる御岳山イラストマップには小さく「一方通行」と書いてありますが、入口にも出口にも「一方通行」の表示がなかったような。一方通行と知らない人は、出口から入って行ってしまうかもしれません。ちなみに神苑の森は山道です。

神苑の森入口に着いたものの、行ったことのない御嶽神社奥の院が気になってしまい、つい寄ってしまいました。分岐から奥の院までは途中鎖場ありの結構な山道で、登山してるなーという気分になれました。が、これで1時間ロスです。神苑の森に入っていったのは11時を回っていました。

11時過ぎなので氷の花は溶けてしまっているかもしれない、との思いを抱えて道を急ぎます。キョロキョロと氷の花を探しますが、あまりキョロキョロするのも足元が危ない。ビジターセンターで聞いたところによると、神苑の森の氷の花スポットは出口に近い部分とのこと。

すると、日当たりが悪く、ひんやりとする場所にさしかかりました。2分もあれば出口まで着くような場所です。そんな場所で枯れかかった茎の根本付近に白いかたまりが見えました。

(あ、あれは!)と思って近づくと、お目当ての氷の花でした。さっきの御嶽神社近くの土手より、もっと多くの氷の花があります。大きいものや、出来始めの小さいものまで、大きさも形も色々です。氷の花を知らない人は踏んでしまいそうな、道のすぐ脇にまであります。くるりんとしていたり、ビヨーンとしていたり、よくもまあ、色々な形状になるものだと見飽きません。ちなみに神苑の森コースは20分くらいの行程です。

この後は日の出山に登ってから、御岳集落まで戻ってきて、表参道を下山しました。日の出山へのルートは、植林された杉林から流れてくる冷気で寒い。この寒さなら氷の花があってもおかしくなさそうですが、このルート近辺には一切なし。御岳山と近いと言っても、植生も環境も違うようです。

今回の目的、「御岳山で氷の花を見る」は無事完了しました。といっても、ビジターセンターの方のお世話無くしては見られなかったと思います。ビジターセンターで無料でもらえる季節の花シートは使い勝手がいいし、スタッフの方は親切だし、トイレはキレイ。入口近くに越冬しているテントウ虫の巣箱(?)があったのも、季節感を感じさせて面白い。御岳の自然情報を得るには、御岳ビジターセンターに寄るべし、と心に刻んだ1日でした。

 

 

岩山

岩稜系の山のトレーニングツアー第3回目は、栃木県鹿沼市の岩山でした。

東京から鹿沼市のまちの駅まで休憩なしで、バスで約2時間。まちの駅で登山前のトイレ休憩です。下山後もまちの駅に寄りますが、帰りの時間には売り切れてしまうものもあるとのことで、登山前に買い物を済ませます。

まちの駅の物産館にはコロッケや焼きそば、クッキー、野菜や加工品などたくさん。紫ダイコン1本100円と1/4カットの紫キャベツ70円を購入しました。鹿沼では紫色の野菜を栽培するのが流行っているのだろうか。他にも里芋やトマトなど色々な野菜がお安く売られてましたが、荷物になるのでダイコンとキャベツで我慢です。

まちの駅での休憩が終わったら、バスにまた乗り込み、5分ほどで登山口近くに到着です。すぐ近くには保育園があります。こんな町中に岩場が多い山があるのにまず驚き。山の方を見ると、木がうっそうと生えていて、木製(?)の鳥居が見えます。遠目にはそんなに岩が多そうな山には見えません。

登山開始前にいつもは準備運動をするのですが、今回は準備運動の前に簡易チェストハーネスを装着します。ああ、もうチェストハーネスの付け方を忘れている・・・。前回ツアー終了時には、ネットで簡易チェストハーネスの付け方を検索して復習しようと思っていたのをすっかり忘れていました。喉元過ぎれば熱さ忘れる・・・。今回初参加の人たちがいたので、それに交じって何とか装着完了です。

岩山ハイキングコースを入って、程なくして三番岩に到着。今回はここの岩場にロープを張って、簡易チェストハーネスとカラビナを使った岩登り練習です。登山開始前に簡易チェストハーネスを装着した理由が分かりました。

順番に岩場を登っていきますが、20人以上もいる大所帯なので、登る前、登った後に待ち時間が出来ます。待っている間は、前の人が登っているのを見てイメージトレーニングをします。が、実際自分が登る番になると、イメージトレーニングはどこへやら、登るのに必死になってしまいます。カラビナのかけ替えは、ロープから外しにくい、外したら外したで今度は次のロープにかけにくい。前回カラビナの掛け替え時は、片手で掛け替えを行って、もう片方の手は岩をつかむと教わりましたが、ついつい片手でロープを持って動かないように押さえておいて、もう片方の手で掛け替えをしてしまう。はっ、しまった!こういう簡単な場所で体に染み込ませておかないとならないのに。簡易チェストハーネスの装着に加えて、カラビナの扱いの復習項目の一つに入れておいた方がいいな。

ロープを張った岩場を登り終えたら、後の人たちが登ってくるのを待ちます。見ると、展望が良さそうな岩の上にベンチが設置してあります。あれは座ってもグラついたりしないのだろうか。個人で来ているわけではないので見るだけにしましたが、気になるベンチでした。

登り終わっても延々と岩場が続きます。カラビナと簡易チェストハーネスを使った登りは三番岩の最初の部分だけでしたが、狭い岩と岩の間を抜けたり、手足を使って岩を登ったり降りたり、鉄梯子を登ったり。一人が登り終わったら次の人が行くというふうに、間隔をあけて岩場の登り降りをしていると、あれ、前の人はどこへ行った?となることも。多分こっちだよねと進むと、良かった、前の人が見えました。

鎖が下がっている箇所に来て、ここに左足をかけて、次に右足はここ、と前の人の登りを見て覚えます。が、脚の長さが違うので、右足が届かない。右足が届いたものの、うまく足を置いていないので脚の力で体を押し上げることが出来ません。両手で鎖を握りしめ、腕の力で力任せに身体を引き上げてしまう。もっと足の置き方をちゃんとしなきゃ。

岩場の下りは、お尻を落として滑って下ってはいけないということで、後ろ向きで降ります。右足を置くときは、右の肩越しに足場を確認、左足の場合は左肩越しに。下る前に「肩越しに見る」と唱えていたのに、実際下る段になると右わきの下から右の足場を探してしまう。首コリがひどいからか、肩越しに見るのが結構やりにくい・・・。

岩場を登り降りして、岩山の頂上に到着。総勢20数名のツアーなので、頂上は混雑です。鹿沼岩山は一番岩から三番岩まで、3つのピークがある山ですが、一番岩が一番高く、標高328m。山頂の岩に「栃木百名山 岩山」というプレートがつけられています。このプレートの文字、印刷ではなく、黒いテープ状のものを貼り付けているのが気になる・・・。すぐそばに視界を遮るものがないので、標高が低いわりに山頂は展望がききます。遠くに筑波山が見えました。

一番岩で眺望を楽しんだら下山開始です。今回のコースでは猿岩(滑落事故が起きた難所らしい)には行かず、二のタルミから普通の登山道を下っていきます。落ち葉がたくさん積もっていて滑りやすく、さらに黄色い土が滑りやすい。滑ってウェアを汚したくない一心で慎重に歩きます。といっても登りはほぼ岩場続きだったので、普通の登山道の歩きやすいこと!

よそ様のお墓や民家の脇を抜けて下山終了です。登りの時の登山口とは別の場所に下りてきました。登りに使った登山口は保育園のそばで町がごく近かったのですが、下りた先は民家がポツリポツリとあるのどかな田園風景が広がっていました。

バスに乗って、行きにも寄った町の駅へ。町の駅には、朝みた焼きそばは既に売り切れ。野菜は量は減っていましたが、まだ在庫有り。紫キャベツは無くなっていたようなので、朝買っておいて良かった。

鹿沼市の岩山は、標高は低いので大したことがない山なのではと思ったいたら、大間違いでした。岩登りのゲレンデと言われている山らしく、岩場が好きな人には手軽に楽しめる山だと思います。さて、次回のツアーも頑張ろう。気温が低いと足先が冷えてかじかみ、岩を登るときに足先に力が入りづらかったので、何か対策を練らねば。

モフる

たまに行く神社の鳥居の前は日当たりが良い。

ポカポカとした小春日和には、近所の野良猫には日向ぼっこに最適の場所です。

いい陽気に誘われ神社に行くと、茶トラの猫さんが日向ぼっこをしていました。耳の端が小さく三角にカットされているから、去勢・避妊済みの地域猫のようです。

猫を撫でたい。

少し近づく。猫さん逃げない。

もう少し近づく。やはり猫さん逃げない。

さらに近づいて、そーっと手を伸ばして、なでなで。猫さん逃げない。

毛並みに沿って撫で続けていると、茶トラさんは目を細めて気持ちよさそう。

それではと、手のひら全体をぴったり猫の毛皮につけて、軽ーい圧を加えて、のの字を描くようにマッサージをしてみます。ボキャ貧なのでうまく表現できませんが、表面を撫でるのではなく、手のひらで毛皮ごと撫でて毛皮とその下の肉をずらすようなイメージ。これは気に入ったらしく、茶トラさんはヘソ天になり、もっと撫でろと催促です。

野良なのに、見知らぬ人間にヘソ天になるのかと思いつつ、撫で続けます。毛づやはいいし、痩せていなくて肉づきいいし、モフらせてくれるし、地域の人に可愛がられているのかな。

茶トラさんをモフり続けていると、足元にトン、となにか当たるものがありました。

見ると、耳の端が小さく三角にカットされた白黒ブチの猫さんが横たわっています。モフられスタンバイOKという感じです。

きみ、この前撫でようとしたら、ピュッと逃げなかった?

仲間の猫さんが気持ちよさ気にモフられているのを見て、自分も誘惑に勝てなかったのか。現金なヤツめ。

茶トラさんのモフりを中断し、白黒ブチさんを同じように撫でてみます。

良く見ると、白黒ブチさんは砂や土、千切れて小さくなった落ち葉がたくさんついて汚れています。一体、どこを歩いてきたのか。

「きみ汚れているよー。毛づくろいしないの?きれいにしなきゃダメだよ。」と話しかけながら、汚れていないところを撫でていましたが、茶トラさんのようにヘソ天になることはなし。

茶トラさんもまだヘソ天でモフりを待っているので、茶トラさんを撫でていたら、白黒ブチさんはプイっと歩いて行ってしまいました。

モフり方が気に入らなかったのか、茶トラさんの方をより可愛がって撫でているのがばれてしまったのか、汚れていると指摘されたことに傷ついたのか。

意外に猫は人間の言っていることが分かるようなので、もしかしたら傷ついたのかもしれません。

 

 

 

上野でゴッホをみる

ゴッホ展(@東京都美術館)とゴッホ最後の手紙(@TOHOシネマズ上野)を観てきました。

東京都美術館ゴッホ展は、チケット売り場に列はあるものの、入場待ちは無し。展覧会内に入ると、けっこう混雑していて、一つの作品をゆっくり見るという感じではありません。ですが、近代の画家の作品展ということで展示作品がたくさん。現代には数えるほどの作品しか残されていない、遠い時代の画家の作品展ではないので、見ごたえがあります。

日本との関わりを軸に展覧会を構成しているので、まったくなじみが無いわけではなく入り込んでいきやすかったです。

解説も分かりやすい。美術展は好きでたまに行くけれど作品や作者については良く分からないわたしのような人間には、解説の有無は大切です。ただ作品が展示されているだけでは、フーンで終わってしまって、後から何を見たんだっけ?と記憶に残らないから。

今回の展覧会のチラシになっている、ゴッホが浮世絵に触発されて描いた絵は、どの作品のどの部分からモチーフを得たものかという図解が特に親切。モチーフを他の作品からとってはいるが、その配色にゴッホの独自性が表れていると言われれば、確かに、と思います。真ん中に描いた花魁の背景には、鮮やかな黄色が使われています。ゴッホ作品の黄色は、クレイジーな黄色ではなく、明るさとか輝きとかが感じられますが、花魁の背景の黄色も、ゴッホの想像の中の憧れて輝いている日本を象徴しているのかも。

「寝室」。シンプルだけど、明るい色に彩られて、好きな作品。ゴッホの浮きたつ気持ちが伝わってくるようです。もともと松方コレクションだったそうですが、日本に渡っていれば、今頃国立西洋美術館の常設展でふつうに見られたのだろうな。

「水夫と恋人」という作品は、他のゴッホの作品に比べるととても小さな絵。ですが残されたゴッホの手紙に全体の構図や色が記されていて、本来はもっと大きな作品だったことが分かっているといいます。そこで一連のゴッホ展のために、日本人画家が本来の作品を復元をしています。復元された絵を見ると、太陽の黄色にピンク色の道、ライラック色の橋など明るい色で全体が彩られています。いい絵なのに、一部分しか残されていないなんて、もったいない。

白樺派の影響で日本でゴッホが知られるようになり、日本人の聖地巡礼としてガシェ家に残された芳名録や、ガシェ家と日本人との書簡、写真、絵画などの展示も興味深い。聖地巡礼をした日本人一家の当時の貴重な白黒映像もあり。

会場通路の一角に、フェイスマッピングを体験できる装置が一台あったので体験してみました。ゴッホ風(?)自画像になるように、プロジェクションマッピングを顔に映し出す装置のようです。証明写真の撮影のように椅子に座って、顔を認識したら、正面にフェイスマッピングされた顔が映し出されます。結果は・・・うーん・・・。顔の筋肉に沿ったような線が絵筆で顔面上に描かれるような感じ。顔の上に映像を映し出すのは難しいようです。自撮りするもうまく撮れず、コツがいるな。

ゴッホ展を見終わったら、今度はTOHOシネマズ上野で「ゴッホ最後の手紙」の鑑賞です。郵便配達夫の息子が、ゴッホが弟にあてた手紙を届けようと、ゴッホ弟の行方を探すうちにゴッホの死の真相に迫っていくというミステリー仕立ての作品です。

俳優の演技をもとに、現代の画家が描くゴッホを模した絵で映像をつづっていきます。今時分のアニメーションやCGとは違い、一枚一枚絵を描いて作られた映像は滑らかな動きではなく、映像に揺れがあります。それが見ている者を不安な気持ちにさせ、芸術的な彩りにもなっていました。さらにゴッホの精神の不安定さを表しているようにも感じさせます。

見ていて考えさせられたのは、耳切り事件のあと、町の人に理解されず排斥されていくゴッホの姿です。自分の周りにゴッホのような人がいたら、自分もアルルの人たちのように排斥してしまうのだろうか。積極的に排斥しなくても、排斥する人を咎めるのでもなく、ゴッホを庇うのでもなく、関わりを持たないようにしてしまうかもしれない。

大して期待せず観た映画ですが、最後まで飽きずにみることができる作品で、ゴッホ展を楽しんだ後か前に観てみるのも悪くありません。

スタンプハイク2017秋②

景信山から小仏峠に向かうつづら折りのコンクリートで舗装(?)された下山道は、少し急坂で緊張します。ですがすぐに道の反対側の視界が開けて、山々の景色が広がるのを見られるのは楽しい。

小仏峠までの道も、春のスタンプハイクの際に通った時より整備されていました。歩きやすくなっていて嬉しい。

小仏峠はサクッと過ぎることにして、横目でタヌキの置物を見ると、いつの間にか小さいウサギの置物が仲間入りしていました。毎回写真を撮っていないので、いつからウサギが置かれているか不明です。春のスタンプハイクの時にも置いてあったのか。去年の秋は見た覚えがありません。地味な小仏峠ですが、変化が無いように見えてマイナーチェンジをしていたようです。

12:45頃城山につくと、景信山より人が多い。なんだろう、この賑わいは。時間帯のせいもあるのでしょうが、人出の多さでは陣馬山より景信山、景信山より城山です。で、お約束のように、陣馬山でも景信山でも見かけたスニーカーの若者2人組を城山でも見かけました。彼らは最初から、スニーカーで陣馬高原下から高尾山までの縦走を敢行するつもりだったのかもしれません。若いってすごいな。

城山では茶屋でなめこ汁250円を注文しました。青空の下、歩いているときは暑くなりますが、休憩でしばらく体を休めていると、たちまち冷えてきます。そんな時はなめこ汁がぴったり。ちなみにもみじ台や高尾山頂でもなめこ汁を飲めますが、受け取りの待ち時間が少ないうえ、お値段も若干安いのです、城山茶屋は。なめこ汁は、大きななめこがたっぷり入っていて、体が温まって美味しい。なめこ汁を飲んでいると幸せな気分になるのは何故だろう。

お腹が温まって元気が出てきたので、高尾山に向けて出発です。城山から高尾山へは普通のスニーカーでも行けてしまうような整備された道。城山にいた人たちの中にも、町で見かける普通の格好の若いカップルがいたり、ウォーキングシューズを履いた年配女性集団がいたりしましたが、みなさんいい陽気に誘われて高尾山からそのまま流れてきたのでしょうか。

一丁平が近づいてくると、登山道から離れた山の斜面に近い方にたわわに実った柿の木が生えているのが見えました。こんなところに柿の木が生えていたなんて。渋柿か甘柿か分かりませんが、一本だけの柿の木。実がなっていなかったら気付かなかったはずです。

一丁平ではモミジがそこ、ここできれいに紅葉していました。まだ緑の部分、黄色、薄いオレンジ、濃いオレンジ、鮮やかな赤、深みのある赤と様々な色が楽しめました。モミジは紅葉すると、なぜこんなに気になる存在になるのか不思議です。一丁平はそこそこの人出。ここでやっとスニーカーの若者2人組は見かけなくなりました。写真を撮影している間に追い越されてしまったのかもしれません。以後2人を見ることはなくなり、寂しいような気も少々。

続いてもみじ台。その名称の通り、モミジがたくさん。人もたくさん。

もみじ台の長い階段を登るのは大変なので、巻いて高尾山に行こうかとも思いましたが、この時期にもみじ台でモミジを見ないなんてもったいない。期待していたモミジはきれいでした。ですが、人が多すぎて、ゆっくりモミジを見る気になれません。ゆっくり見るには一丁平の方が良い。

もみじ台に来て、すっかり忘れていた富士山を見ることを思い出しました。富士山を見るには高尾山より、もみじ台の方がゆっくり、大きく見られます。というわけで、富士山がある方角を見ると、山頂がすっかり雲で覆われています。冠雪している部分がすっかり隠れて、なだらかな稜線が見えるだけ。そんな富士山の存在感は、薄い。陣馬山できれいな富士山を見ておいて良かった。ふだんもみじ台に来てないらしき紅葉狩り目的の人たちは、富士山に気づいていないようでした。

さて、もみじ台にも行ったし、高尾山頂はどうしよう。もみじ台がこれだけ人出が多いのなら、山頂はとんでもないのではないだろうか。

5号路で山頂は巻いて、山頂直下のトイレのそばまで行くと、人出が少ない時は閉めている2階トイレまで並んでいます。おまけに1号路は小学生の団体が行列して下っていくのが見えました。

やはり山頂はとんでもない人出。ゆっくりする間もなく、スタンプ押したらサッサと退散です。

1号路を薬王院の奥之院経由で下りると、薬王院内で大渋滞が発生するのはハイシーズンでは毎度のこと。そのため下山は薬王院の裏手を通りました。といってもスタンプを押印するため、すぐに1号路に合流することになり、渋滞に巻き込まれました。

人がとにかく多くて、前になかなか進めません。もう午後2時になるのに、参道にはこれから山頂に向かうぞ、という人たちが続々とやってきます。渋滞をかいくぐってケーブルカーの高尾山駅に到着し、ここでもスタンプを押します。駅では多数の乗客をさばくため、整理券を配っていました。

ケーブルカーにもリフトにも乗らないので、そのまま1号路を下り続けます。1号路の下りも登りも相変わらず人が多い。そして渋滞のなか、何とか15時過ぎに登山口に下りてこられました。登山口までずっと渋滞続きでしたが、高尾山口駅に向かう道も渋滞。

登山口から高尾山口駅までに行く間には、きれいに紅葉した木々がいくつもありました。紅葉狩りだけなら、山頂やもみじ台まで行かなくても駅周辺で充分雰囲気は楽しめそうです。高尾山口駅の近くでは、鮎の塩焼きをその場で焼いて売っている出店もあって美味しそうだったし、高橋家で高尾名物とろろそば食べられるし、高尾599ミュージアムで高尾の自然展示も楽しめるし、小川はきれいだし。でもせっかく高尾山口まで来たなら山頂行ったり、薬王院参拝したりしたいですよね、混んでるけど。

登山が終わったら、汗を流すため極楽湯へ。極楽湯は大入りのよう。脱衣所で空いているロッカーを探すのが大変でした。入浴中どんどん人が入ってきて、イモ洗い状態になるかと思いましたが、そんな事態にはなりませんでした。不思議に思いましたが、そんなに温泉に入る人がいないのかと納得し、ゆっくりと入浴することができました。下山後にさっぱりすることが出来る温泉が駅近くにあると、便利で良いですね。

良い気分で極楽湯の玄関を出たら、入口付近で人が並んでいました。そうです、入浴中にイモ洗い状態にならなかったのは、入場制限をしていたからなのでした。時刻は16時過ぎでしたが、いつから入場制限をしていたのでしょうか。

帰りの電車は出発5分前には乗車したのに、既に満席。つり革につかまっている人も多数。春のスタンプハイクの時はこんなに混んでいなかった記憶があります。天候の良さや紅葉の見ごろを迎えているといったことで、高尾山に来る人が一日に集中してしまったせいかもしれません。土曜の天気が良かったら、もう少し分散されてたのでは。

人出の多さに閉口しましたが、また来年も春のスタンプハイクに参加しよう。

スタンプハイク2017秋①

高尾・陣馬スタンプハイクが開催されています。

スタンプは平日土日問わずいつでも押せるものがありますが、土日祝日でなくては押印できないものもあり。効率よくスタンプするには休みの日に行かなくてはなりません。日曜日の高尾山は混んでるだろうな、特に今は紅葉の見ごろを迎えているし。でもスタンプ欲しいから行かなくちゃ。

スタンプハイクに参加するときは毎回、帰りの利便性を考えて、陣馬高原下から高尾山口に下りていくコースにしています。15時過ぎには高尾山口に下りていたいので、高尾駅7:35発のバスに決定。

当日は前日の雨模様とはうって変わり、天気予報は晴れ。12月並みの気温で寒いとはいえ、長時間の歩行で体温が上がる登山にはうってつけです。今がチャンスとばかりに登山者が多いだろうな、と思っていたら高尾駅のバス停には既に長い列が。出発時刻までまだ15分はあるけれど、臨時バスが出ないときっと乗れない。そこはバス会社も考えているもので、やはり臨時バスが出ました。良かった。

陣馬高原下でスタンプを押して、登山を開始です。しばらく舗装道路を歩くと、登山道入口に合流する地点に辿り着きます。登山道に入ると樹林帯の中なので、気温はヒヤッとしています。前日雨の影響を感じさせず、道はぬかるんでいませんでした。

登山道で水分摂取休憩をしていると、登山ウェアでもないチノパンやジーパンにパーカー、普通のスニーカーを履いた20歳前後ぐらいの若者2人組が追い越していきます。(この子達、これで陣馬山まで行くつもりだろうか)と思いましたが、この2人組にはその後行く先々で見かけることになりました。

陣馬山までは登り一辺倒。木が生い茂って薄暗い樹林帯を登り続けると、開けた尾根道に出てきます。林の中では外の天気は良く分かりませんでしたが、青空が広がっていて、山頂からの展望が期待できそう。大きな紅葉した木を眺めながら歩くのも楽しい。春のスタンプハイクでは目に留めなかった木でも、紅葉するとその美しさにくぎ付けになります。

9:20頃に陣馬山頂に到着すると、人がたくさん。多少雲はあるものの、青空が広がっていて良い気持ちです。冠雪した富士山や他の山々がきれいに見えます。湿度が低いからか、春には霞んで見える近景遠景の山々の尾根や谷もくっきり見えて、ぼこぼことした山の迫力をより感じます。山々を眺めていると、登りの途中で追い越された(その後、こっちが追い越した)スニーカーの若者2人組が登頂してきました。道が整備されているので、登山装備じゃなくても体力のある若者なら簡単に登れてしまうようです。

山頂付近から富士山方面を見るには、富士見茶屋からがベストな場所です。山頂から良い感じに富士山を撮影すると、どうしても画面の下の方に富士見茶屋でくつろいでいる人たちが映り込んでしまいます。茶屋からだと富士山のベストショットをを写せるそうですが、茶屋の利用者でなくては入れない。

茶屋は利用しないので、陣馬山から明王峠に向かう、富士見茶屋のすぐ下辺りの下山道から、人の頭を気にせずに富士山を撮ることにしました。狭い場所ということと、撮っていると撮影に良い場所なのかと人が集まってくるのが難点ですが。

陣馬山から明王峠を通って、景信山へ。標識がない所も含め、巻き道を通ります。ここら辺は針葉樹の林の中で良い景色も望めないので、巻き道を選択したところで特に楽しみが減るということはありません。景信山に行かない最後の巻き道だけは選択しないで、サクサク歩き続けます。巻き道じゃない登山道は、春に来た時より整備されていたような気がします。削れて陥没していたり、滑りやすくなっていたりしたはずのところが、補修されて歩きやすくなっていました。

景信山に着くと、陣馬山より多くの人で賑わっていました。何かのイベントなのか、餅つきしている人たちもいたし。

景信山からは東京の都市の方を見てみました。遠く、スカイツリーが見えます。霞んでいるけれど、あの細長い塔は間違いなくスカイツリースカイツリーは晴れた日に日の出山から肉眼で見たことがあります。確か筑波山からも見えた覚えあり。周りに高いものの無い中での634mのタワーは、かなり目立ちます。

写真撮影していたら、またあのスニーカーの若者2人組を見かけました。彼らは陣馬山登山だけではなかったらしい。どこまで行くつもりなのか。

景信山では食べるのを楽しみにしていたものがあります。それは、かげ信小屋で提供している野草天ぷら300円。野草をその場で揚げてくれて、アツアツサクサクの天ぷらをいただけます。天ぷらに振りかける塩は、ピンク岩塩や黒塩など何種類か取り揃えてあって、お好みで。以前食べたピンク色のシュウカイドウの花と茎の天ぷらは、酸っぱくて美味しかった。

今回もシュウカイドウが食べられるかな、と思い注文してみると、シュウカイドウはありませんでした。その代わり、ウリをスライスした天ぷらが紙皿に載っていました。食べると、甘い。シュウカイドウの方が好みですが、これも悪くはありません。その他、秋らしく、きれいに紅葉したイロハモミジの葉の天ぷらも。色を楽しむために、片面にだけ天ぷら液をつけて揚げてありました。

それより気になったのは、いつも天ぷらを揚げていたおばあさんがいらっしゃらなかったこと。高齢のため引退したのか、それ以外の理由なのか、怖くて聞けませんでしたが、どうされたのか気になります。

天ぷら食べて、持参のおにぎり他も食べたら、城山に向けて出発です。