破線ルートで小仏城山にいく

日影から破線ルートを登って、小仏城山に行ってきました。このルートで小仏城山に行くのは、今回で2回目です。

日影バス停から駐車場の横を通って、破線ルートの入り口へ。破線ルートの入り口は道標がなく、少し分かりにくくなっているので、(確かこっちの方だったはず。)とキョロキョロしながら歩きます。

しばらくすると、沢の渡り口にたどり着きます。この入り口が日影バス停から歩いてくる時に見えにくい。前回もそうでしたが、今回も入り口のすぐ横に車が停まっていて、入り口が車の陰になってしまい隠れてしまうのです。

そのまま整備された道を歩いていけば、日影林道を行くことになりますが、破線ルートの入り口は右側の沢を渡るところ。渡渉の先に細い登山道が見えます。

さて早速、渡渉するのですが、前回(去年の12月)より水量が多いような気がします。幅が1mもない沢ですが、水にぬれず水上に顔を出している飛び石は一つのみ。他の飛び石は沢の流れで水を被っていたり、ぬれたりしています。滑るかな、大丈夫かなと思いながら、エイヤッと渡ると無事渡れました。

林道を行きつ戻りつしていた登山グループもわたしの様子を見ていたらしく、渡渉してきました。破線ルートを行きたかったけれど、ここが破線ルートの入り口か判断がつかなかったようですね。道標がないから、やはり初めての人には分かりにくいらしい。

破線ルートといっても、道は多くの人に踏まれてしっかりしていて危ないところはありません。ただし道標は、かなり先(小仏城山まであと5~10分くらいのところ)の日影林道に合流する地点までありません。道の途中でカエデの木に、「←(矢印)城山」と直接赤いペンキのようなもので書いてあるのが、唯一の道標かな。

道標がないといっても、しっかりと踏み跡のある登山道で、道迷いを心配する必要はないと思います。道中に東京農大の記念植樹の看板も立っているくらいです。たまに、直進して登る道のわきに、巻き道のような迂回する細い道がつながっているところもありますが、細い道は無視してひたすら登ります。

登山道のイメージは登り続けて急な坂をちょっと下り、平坦な杉林を歩いて、また登るという感じです。登り始めに広葉樹の中が続き、片側広葉樹でもう一方が針葉樹の中の道を過ぎ、針葉樹の林を抜けると、尾根に出て視界が開けます。ずっと林の中を歩いていて、尾根に出たときの解放感がたまりません。といっても、林の中を歩いていたので比較的涼しく、暑すぎてバテることがなかったのは良いところ。人が少なくて静かなところも、このルートの良いところです。

尾根を歩いていると、カメラを構えている人が見えました。カメラの先に、釣り鐘型の濃い紫色の花がいくつも咲いていました。何の花なのか分かりませんでしたが、今回の全行程でこの花を見たのはこの場所だけ。そういえば、頸椎椎間板ヘルニアの放散痛と闘いながら登っていて、花を見る余裕がありませんでした。撮影している人がいなかったら、きっと見落としていたはず。帰宅後ネットで検索してみると、実は、この破線ルートでは色々な花が見られるそうです。花も見ずに登って、もったいないことをしてしまいました。

尾根道を過ぎると、舗装された林道に合流します。ここまでくれば小仏城山山頂まであと少し。

小仏城山に到着すると、中学生か小学6年生くらいの男子生徒がたくさん。どうやら学校の行事で景信山まで行くようです。城山茶屋でかき氷を注文している生徒に、食事をしていないで景信山へ向かうよう、先生が注意しています。でも次から次へとやってくる男子生徒たちは「ここの名物って、かき氷となめこ汁だって。どうする?」と言っては、かき氷を注文して食べています。なおも先生は声を張り上げていましたが、多勢に無勢です。ちなみにわたしは初めておでん(500円)を注文してみました。おでんも悪くありません(添えられた辛子がかなり辛かった)が、滋養のあるなめこ汁の方が身体に染み込む感じでいいですね。

 小仏城山で休んだら、高尾山に向けて出発です。小仏城山を下山していると、小学3~4年生ぐらいの集団が続々とやってきます。今度の集団は女子児童ばかり(と引率の先生)。そのあと、一丁平の巻き道の分岐で保育園生の集団と、高尾山頂でお弁当を食べている小学生の大集団に出くわしました。この日は近隣の市町村の遠足の日だったのでしょうか?

小仏城山から一丁平までの間は、キンラン、ギンラン、エビネの花が咲いていました。これらの花の名前が分かったのは、管理票(?)が花のそばに置かれていたから。記憶にありませんが、こういった管理票って前はあったかな?盗掘防止のための管理票のようですが、思いもよらず花の名前が分かってうれしい。

もみじ台は巻き道を通り、高尾山頂へ。学校行事で来ているらしき小学生の大集団が、至る所でお弁当を広げています。大集団に圧倒されて休憩もそこそこに下山開始をしたら、山頂で見られるというホオノキの花を見そびれてしまいました。巻き道を使ったのでもみじ台のホオノキの花を見られず、山頂でみようと思っていたのですが・・・。残念。

1号路をケーブルカーの高尾山駅まで下りてきたら、駅近くの店舗が視界に入りました。長らく改装中でしたが、お土産屋さんや飲食店がきれいになっています。飲食店は1階は券売機式のカジュアルなお蕎麦屋さん、2階はスミカテーブルというおしゃれなカフェ(入店していないので詳細不明)です。カフェの方はそのうち入ってみたい気もしますが、観光客の中で登山ウェアの自分が浮いてる姿が想像できて、なんとなく入店が躊躇われる・・・。

高尾山駅で高尾・陣馬スタンプハイクのスタンプ、高尾山トクトクブックのスタンプを押したら、琵琶滝コースから下山です。沢沿いの可憐な花、ふもとの民家近くで乱舞する何羽ものクロアゲハが目を楽しませてくれました。

3、4月に集中的に登っていた奥多摩の山もいいですが、アクセスが良くて無理せず登れて安心感のある高尾エリアはやはり良いですね。