徳澤園

9月中旬に参加した奥穂高岳登山ツアーで泊った徳澤園についてメモ。

1日目の行程は徳澤園まで。途中危ないところはない道ですが、8月上旬に通れた林道が、その後の台風20号の影響で崩壊した部分が出たようです。そのため林道は閉鎖され、砂利で出来た新たなルートを通りました。新たな道は日影の無い直射日光が当たる道で、暑い・・・。

雨に降られないうちに、ほどほどのペースで歩き、徳澤園へ。ツアー4日間中、雨に降られなかった日はありませんでしたが、初日の行程中は降られずセーフです。

氷壁の宿として有名な徳澤園。小説「氷壁」は読んだことがないので、徳澤園に何の思い入れもありませんが、「徳澤園は山小屋ではなくホテルだ」と聞いていたので、宿泊するのを楽しみにしていました。

確かに、普通の山小屋基準だとホテルです。外観も館内も落ち着いていて、雰囲気があります。生花のフラワーアレンジメントが飾られ、アール・ヌーヴォー調のガレランプが優しく灯をともす。2Fの談話スペース近辺の天井壁紙はウィリアム・モリスでしょうか。ラウンジやエントランスのストーブの火は、見ていて飽きません。1F談話室(?)もビロード生地のソファがあったりして雰囲気があり、登山ウェアで座っていいのかとしばし悩みます。お風呂はシャワー付きの蛇口が設置してあります。そんな徳澤園ですが、やはり山小屋である証拠は乾燥室があること。乾燥室は普通の山小屋より明るいですが、特に特徴はありませんでした。

泊った部屋は相部屋で、2段式のものです。と言っても山小屋によくある1段に何枚も布団が敷いてある2段式のものではなく、1Fは1人用、2Fは2人用の、入り口が六角形なっているのボックスが並んでいる相部屋です。ですから、ボックス入り口のカーテンを閉めるとそれぞれのボックスはプライベートな空間になります。ボックス内は清潔な布団一式、歯ブラシ・タオルが置いてあり、室内灯も設置されています。コンセントもあったので、充電も出来ました。難点と言えば、出入りの時に六角形の端に足をぶつけないように気をつけなければならないこと。急いでボックスから出ようとして、毎度、端に身体をぶつけていました、やれやれ・・・。

徳澤園の相部屋は、どの部屋も入り口が六角形のボックスタイプなのだと思っていたら、どうやら違うタイプの部屋もあるようです。館内で出会った他の登山ツアーの人たちの部屋は、六角形の入り口タイプのものではないと言います。充電スペースが近くにあるので便利だとは言っていましたが。どうせ泊るなら、HPにも載っている六角形のボックスタイプの部屋がいいですよね、という意見には同意します。

徳澤園に到着したのが14時過ぎだったので、荷物の整理もそこそこに、みちくさ食堂へ。もしかしたらプリンがあるかもと期待して行ってみましたが、プリンはありませんでした。ソフトクリームはそれほど食べたい気にならず、ブルーベリーチーズケーキ(確か600円)があったので注文です。

テラス席で待っていると、ケーキが運ばれてきました。チェック模様のお皿に、チーズケーキが盛られ、ケーキのそばにブルーベリーソースが点、点、点とデコレーションされてます。タルト生地の上にチーズフィリング、ブルーベリージャムらしきものがのっており、側面から見ると、チーズの層よりブルーベリージャムの層の方が厚い。テラス席で優雅にケーキを食べる図を想像していましたが、今にも雨が降り出しそうな曇天の下、気が気じゃなくて急いで頬張り、あっという間に完食です・・・。ちなみにお味はブルーベリージャムがたっぷりのせいか、甘いです。

気になる徳澤園の夕食。ステーキが出ると聞いていたので、食堂の開店前に早速並びます。看板にメニューが書き出されていて、相部屋の人(相部屋と個室では食事内容が若干違う)は、主皿:信州牛のサーロインステーキ、焼き魚:岩魚の塩焼き、大鉢:畑の中の宝石箱、小鉢:豆腐~手作り唐辛子味噌をのせて~、汁椀:山菜そば。「畑の中の宝石箱」が謎でしたが、インゲンやプチトマト、鶏肉、その他野菜の洋風煮物でした。名称は忘れましたが、オレンジ色のこりこりした野菜のスライスの小皿もあり。サーロインステーキは柔らかくて美味しく、レタスサラダとデザートとおぼしき一切れのりんごが添えられていました。あぁ、美味しかった。

夕食後も、外は雨が止む気配なく降り続く。翌日の天気が心配でしたが、ボックスタイプの相部屋は眠りやすく、サッサと就寝です。

徳澤園のメモ終了!